【お話】歌声が、響いてくる。
本の整理をしてたんだけど……歌い出したよ、この本。
もらったステキコーデ♪:22
本の整理をしてたんだよ。
魔法学園の図書館だから、そういう本が多いのは知っていたけど。
でもさ。歌い出すなんて、思わないじゃない。
勝手に飛び回って、本棚に入ってくれない本があるから、
つかまえなきゃ。って思っていたのに、
つい聞いちゃったよ。バリトンの声ですごかった。
百年ぐらい前の卒業生で、歌のうまい人がいて、
図書館の仕事もしていたんだって。
その人が、歌の本を書いていて、
本の機嫌が良い時には、その人の歌声が本からあふれるんだって。僕はタイミングが良かったみたい。
こういう事があるから、
地味な仕事も、ていねいにやらなくちゃって思うんだ。
見過ごしてきたことの中に、
魔法が隠れていたりする。それが、この学園では、当たり前にあるんだよ!
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プロ歌手の、バリトンの歌声を以前、ものすごく近くで聞く機会があって、
あわわわわ。となりました。
体中が、びりびりってなって、すごかった。
生の声の迫力もあって、今でも覚えています。