今週からいよいよ秋のGⅠもスタート。重賞はスプリンターズSとシリウスSの２つに加えてスルーセブンシーズが凱旋門賞に参戦。競馬の季節が来ましたね。いや、年中そうなんやけど。

【スプリンターズS】どうやってもハイペースになるコース形態通り過去５年全てでテンの３Fは３３秒前後。馬場状態によって上がり３Fは変わってきて、全体時計もそれに比例するような感じ。高松宮記念と比べてもハイペース耐性や高速馬場適性が求められてピュアスプリンターの走りやすいレース。ちなみに過去１０年で１分７秒５より速かった３年で馬券に絡んだ９頭中６頭が馬体重５００キロ以上で１分７秒６より遅かった７年で馬券に絡んだ２１頭中５００キロ以上は３頭。高速決着に対応するにはそれなりに筋力が必要ってことやね。そして今の低レベルな短距離界で最も重要なのが枠。内が死んで完全に外伸び馬場で時計もかかった２０年は差し決着になったけどそれ以外の４年で二桁馬番からの馬券絡みは１２番のレシステンシアのみで、この馬も前に行ったわけやから外枠で後方から差す競馬をしたらほぼ絶望的。差しが決まるにしても内枠や内に潜り込めるタイプを狙うのがセオリー。血統ではダンチヒやミスプロが目立つ。

ナムラクレアは外を回した去年のこのレース以外千二では全て馬券圏内で馬場やコース問わず走れてるように総合力や安定感はピカイチ。内枠なら普通に走ってきそうではあるけど気になるのはテンが速くなると位置取りを落とす面があること。本質的には千四寄りの馬やからそうなるんちゃうかなと。ゴリゴリのハイペースになるとパフォーマンスを少し落とす可能性はあるんかな。アグリは前走上がり32.4の末脚で差してきたのはびっくり。ただその時指摘したようにテンの３F３３秒台後半のレースまでしか経験してへんのよね。35.0-32.4じゃ追走力を求められる今回に繋がるとは言えへんしこれはナムラ以上に千四ベストに見える。これもハイペースで末脚を削がれて凡走する可能性は充分考えれる。ママコチャは前走は初の千二でも追走出来てたし外を回したロスを考えれば勝ち馬より高い評価が必要。ただ２走前のスローの千四でえらい強かったのとスプリント色の強い血が入ってへん血統面を考えるとこれもゴリゴリのハイペースになってどうかなってのはある。その前走でママコチャに勝ったジャスパークローネは力をつけてるのは間違いないけど２戦続けて単騎の楽逃げになったのが最大の勝因。そういう意味で今回も同型のテイエムスパーダやモズメイメイとの兼ね合いが重要。少なくともこの２頭より内枠に入りたいとこやね。面白そうなのはまずマッドクール。前走は熱中症とのことで度外視して良いし。高速決着やハイペースへの適性も充分。いかにもスプリンターといった体型で先行力があるのも良い。あとはピクシーナイト。２年前の勝ち馬でこれも高速馬場適性や速い流れへの対応力は問題ない。あとはどこまで戻ってるかだけやけど前走も出遅れて流れも遅いレースと不向きな条件やったけど最後まで伸びては来てたからね。前に行けてたら馬券圏内の可能性は充分あったはずで、ここで復活しても驚けへん。トウシンマカオあたりも挙げようかと思ってたけど回避とのこと。ウインマーベルもハイペースは歓迎やし去年の２着馬やから適性は充分やけど蹄の状態がどこまで戻ってるか次第。前走なんか挫石の影響でさっぱりやったしね。うーん・・・あとは内枠を引いた馬の中から好位～中団辺りで進められそうな馬を抑えようかなと。