そろそろ寝る時間だから、眠らせにいくか～と、部屋に入って

「はいもう電気けすよ～ねろー」

と、言う。ちょっと楽しい番組見てる子供からしたら、お母さんは嫌な事を言う存在なのだろう。

「おかあさん、いやかも」

って言う。ショック。

「ごめんね…いつもこれダメあれダメっていうからね…そうだよな…」

ってお母さんちょっと笑いをこらえて頑張ってしっぽり呟いてみた。すると

子供は天使だった。

「でもね、…お母さんにもね、いいところあるから、だいじょうぶだよ」

って言う。

え？なにそれ。励ましてるのかな？と思った。

「子供ちゃんのいいところはいっぱいあるよ。かわいいよ」

って言うと、やっぱりそんな事は聞きたくないと言いたげだった。

それにしても、「そんな言葉教えたことないです！」っていうのあるけど、そんな、別にお母さん落ち込んでたわけでもないのに、お母さんにも慰めの言葉をかけてくれてる子供をみて

「そ…そんな優しい言葉を言えなんて教えたことありません！」

と、言いたかった。どこで覚えてきたんだろう…？？？？？？

落ち込んでる人にかける言葉の才能、行列のできる精神科医斎藤氏のような、落ち込んでる人を心配してあげる人みたいな、そんな才能があるのかなと私は思った。それにしても、別に私、落ち込んでないけど、そんな時に子供から励まされると、ほんと私って大悪魔で、子供は天使…と思うばかりなのだった。