あかねのつれづれつれづれ

つつつ

ひたすらに徒然

顔を見れば性格がわかる……かもしれないかもしれ

日記

いい歳になってから奉公した店では、

彼の性格はじきに見抜かれ、
主人も他の奉公人たちも彼を白眼視するようになった。

が、
おかみさんだけはごく尋常に接してくれる。

ある夏の日、
庭でおかみさんが行水しているのを見てしまい、
慌てて逃げようとしたら。

「あら、
ここに来て背中を流してよ」
と言われて従った。

なんていいおかみさんだろ。
こんな俺を、と彼は感激した。

じいさんに近い奉公人なんか人間だと思ってないし、
ロボットに背中を流させるようなもの。

だったのか。

なんか焦ってるし、ちょっとじいさんからかってやろ。

なのか、
どっちかしらね、おかみさんの本音は。

こーんな半ぐれみたいなじいさんでも、
美女には弱いのね。
男は永遠に中身は無垢で純粋だってか。