３日間開催が終わって今週末の重賞は秋華賞と府中牝馬Sの２つ。日曜京都に参戦予定。

【秋華賞】３年ぶりに京都内回り２０００での開催。京都内２０００はスローになりやすい阪神内２０００と違ってそこそこペースは流れることが多く、特にこのレースは１６～２０年の５年間で前傾ラップが３回、後傾ラップやった２年も１秒前後のスローと極端に遅くはなりにくい傾向。差しは決まりやすく、逃げて馬券圏内に残ったのは近年ではミッキーチャームくらい。今年は阪神JF、桜花賞、紫苑S、ローズSと速い流れになってるけどそれらで逃げた馬は今回は不在。逃げ候補のコンクシェルやソレイユヴィータも抽選対象やし、案外ペースは上がらん可能性もあるかなと。血統ではディープの血は普通に好相性。あとはキングマンボやマキャヴェリアン、ロベルトあたりもまずまずか。

牝馬三冠のかかるリバティアイランドは同世代の牝馬相手なら能力的には２枚も３枚も抜けてるし、馬場や展開に癖のないレースになったら十中八九勝つとは思う。ただオークス前から取りこぼすなら秋華賞って書いてたように条件的にベストでないのは確か。ドン詰まりとか大出遅れとか物理的な不利を除いて取りこぼすならどういうレースか。まずはリバティの個性として跳びが大きく加速にやや時間がかかる点。このタイプは小回りをタイトに回ってくるのは難しいからまず外を回す形になるはず。負けるとすればここが不利に働く場合かな。具体的には内前有利な馬場でスロー気味に流れてコーナー部分で速いラップを踏む形。コーナーでモタついて直線鋭く伸びて来るも先にピュッと抜け出した馬を交わせずって感じやと思う。まぁ、逆に言うとそれくらいしか負けパターンが浮かばんってことなんやけどね。

ハーパーはマイルでもそれなりに好走してたけどオークスで着順を上げた辺り本質的にはやっぱり中距離なんやろね。ただキャリア唯一の小回りやった新馬戦は４角でかなり外に膨らんで取りこぼしたように本質的にはハーツクライ産駒らしく大箱ベストな感。ちなみにハーツクライ産駒は秋華賞未勝利でリスグラシューやヌーヴォレコルトも２着止まり。マスクトディーヴァはローズSのレコード勝ちがインパクト大やったけどこれも小回りの忘れな草賞は４角で膨らんでたし、他のレースでもコーナーリングはかなり怪しい感じ。ワンターンの直線の長いコースベストでは。モリアーナはこれまで早めに仕掛けて外を回すレースで末が甘くなることが多くて、要するに反応は早いけど使える脚は短いから紫苑Sみたいなギリギリまで溜めて内から捌いてくる乗り方は正解。ただ展開含めハマった感は強いし、同じ競馬が続けて出来るかも疑問。かといって外を回すとまたラスト甘くなるやろうしね。ドゥーラはハイペースのマイルは忙しい中距離馬。距離延長は良いと思うけどほぼ毎回外を回してるからね。リバティに勝つイメージはないけどオークスみたいに最後伸びてきての２，３着ならといった感じ。穴っぽいところではまずドゥアイズ。前走オークスはスタートが良くなくて後ろからになったけどハイペースのマイル戦でも前に行けるように先行力はあるし立ち回りの上手さもある馬。リバティに勝つとしたらこういう真逆の個性を持った馬かなというのはある。同じ理由でヒップホップソウルも挙げときたい。速いペースを先行して一旦は抜け出した紫苑Sは強い内容やったしオークスでも一瞬おっと思わせた場面はあったからね。ただどっちもラストは垂れたように見えた点からベストは千八かもって気はしてる。あとはラヴェルも見限れへん。これも速いペースのマイル戦は脚が溜まらん中距離馬的なタイプで前走も速い流れを追走させたことやまともに揉まれる形になったこと、直線不利を受けたことで必要以上に着順が悪くなったことで人気を落とすなら押さえておきたい。オークスは強い内容やったのは間違いないし、阪神JF・桜花賞で速い流れを経験した後のオークスで巻き返したようにローズSで速い流れを経験した後なら楽には感じるやろうしね。最後にコンクシェル。前走はここ２走が楽逃げの形やったし今回は自身より速い馬がいてるから逃げられへんってことで軽視したけど今回はそこまで速い馬や徹底逃げタイプがおらんから単騎で行ける可能性は充分。２，３走前の時計や内容が優秀なのは事実やからね。まぁ、まずは抽選突破さなあかんけど。