コーヘイ

重賞展望

日記


【府中牝馬S】過去5年を振り返ると8頭立て、重馬場の低速決着、前傾ラップとイレギュラーになった20年を除けばほぼ前後半1秒以内のミドルペースで勝ち時計も1分44~5秒台の高速巡行戦といった感じ。位置取りや立ち回りよりも決め手が問われる印象。ただ今年の登録馬を見ると逃げ馬不在で先行馬もかなり手薄。流石にある程度前を取れる馬が有利になるかもしれんね。血統では王道血統にダンチヒやヴァイスリージェントといったスピード系ノーザンダンサー系の血を併せ持つ馬が目立つ。

ルージュスティリアはここ2走ディヴィーナに先着されてる点をどう見るか。2戦とも少なからず不利やアクシデントがあったことや中京記念では1キロハンデを貰ってたことと合わせて考えなあかんけど流石に1番人気想定はちょっとなぁという感じはするかな。チューリップ賞の時から評価してる馬やしディープ×ストームキャットの血統からは高速馬場の大箱1800なんていかにも向きそうではあるけどね。ディヴィーナはヴィクトリアM以降は安定して走れてるし前走では課題のスタートも決めた。ただ完全に不安がなくなったとまでは言い切れへんし夏場も休まず使い続けてきてお釣りがあるかどうも気になるところ。距離自体はこなせそうやけどラスト甘くなる面もあるからね。VMの内容からトップスピードを問われるのは悪くなさそう。ルージュエヴァイユは全く位置を取れへんかった馬が前走突然速い流れのレースで番手につけたからびっくり。ハーツクライ系の本格化のサインかなって気もするけど加速に時間のかかるタイプなのは間違いないからね。ドスローの瞬発力戦とかになるとキレ負けするかもしれん。プレサージュリフトは東京新聞杯は強いメンバー相手の3着で時計も優秀。能力的には充分ここでも通用するはず。距離もまぁこれくらいならこなせるかな。あとは骨折休養明けでどれだけやれるか。ストーリアは小回りでもそこそこ走れてるけどそんなに器用なタイプではないから本質的には大箱コースの方がベターやと思う。ただこれもスパッと斬れる感じではないから極端な上がり勝負はしたくないかな。穴っぽいところなら去年3着のアンドヴァラナウト。血統やこれまでのレースぶりからもベストは大箱コースの中距離戦+パンパンの良馬場。ここ前走~2走前はマイルで距離が短かったし、2走前~4走前は苦手な道悪。好条件でやれるのは去年のこのレース以来でその間凡走して人気が落ちるなら面白い。同じく去年の勝ち馬イズジョーノキセキも近走の敗因はハッキリしてるし今回は向いた舞台。脚質的に展開次第にはなるやろうけど。