名前を思い出せない彼女に捧ぐ
その娘を初めて見た時を覚えていない
見逃したのかな
その娘を二度目に見た時を覚えていない
多分自分が何かで急いでたんだろう
その娘を三度目に見た時に
宝石箱に出逢ったと思ったんだ
彼女はこの職場に数日前に勤めたんだ
貧弱な体 よれよれの黒く長い髪 不似合いな黒ぶちの眼鏡
うつむきがちの自信のない喋り方 人と目を合わせない仕草
声は ああ 覚えていない 多分カエル声だったと思う
私の気持ちを察して 同僚達は私を諭した
「あいつはやめとけ あれはダメだ」
「あれは〇〇〇が〇〇〇〇だぞ」
半分言いたい放題
数週間後 彼女は辞職した
いや 私の純愛とか 同僚の誹謗中傷とかではなく
単に彼女の都合だったと思う
貧弱な体 よれよれの黒く長い髪 不似合いな黒ぶちの眼鏡
うつむきがちの自信のない喋り方 人と目を合わせない仕草
でも数回 仕事上で会話したよね
目と目をあわせたっけ
あんとき そんとき 笑ってくれたよね
かすかに覚えている
今 幸せに生きてくれれば いいな
我楽多煎兵衛
2023/10/17 23:49:41
ツインレイ 初めての言葉だったのでググった
なんかメンドくさい人のようですね
まあ煎兵衛に言われたくないか
ルルルのル^^
2023/10/17 01:16:22
もしかしたら
彼女は
ツインレイだったのかも?