もえーんさんの日記 | ニコッとタウン

私の脊柱の側弯（湾曲ですね）が始まったのは、17歳か18歳の頃。

なぜ側弯が発生したのか、その原因は定かではありません。

ただ、側弯が始まった時期、それはわたしが大あくびで顎が外れた（と思っている）時期の直後からになります。

本当に顎の骨が外れた脱臼状態であれば、顎は動かせません。ですので、私の場合は完全な脱臼ではなかったのだと思いますが、ズレが生じたことは確かです。なにしろ、口を開けたり閉じたりすると、顎の左右の動きがバラバラなのですから。

しかし、特段に痛みが続いたりしたわけでもなかったので、私はその状態を放置してしまいました。

ちなみに、顎関節の障害と肩こりや側弯の関係性は、整体などの世界では昔から指摘されていましたが、西洋医学ではその関係性が明確ではないとして、あまり相手にされて来ていなかったようで、結果として側弯が発生すると手術で無理やりに矯正するという手法が常態化していたようです。

さて。

それから34年ほどの歳月が流れた、２週間前の休日。

自宅で食事をしていると、突然に顎がゴリゴリと音を立てて不自然な動きをしました。なんだこりゃと思いはしたものの、特に痛みがある訳ではなく、そもそも顎がズレていることは承知していますから、またなんか微妙なズレが突発的に出たのだろう、そのうち収まる、と気にせずに食事を続けました。

その後だったのか、翌日だったのか記憶が定かではありませんが、わたしはある体の異変に気が付きました。

あれ？

顎がなんかまっすぐ動いていないか？

動きは不安定ですが、あきらかに以前の様に完全に左右がバラバラに動く状態ではなくなっています。そこでなるべく顎を大きく動かさないようにしながら、状態の温存を図りました。

それから２，3日後。脊柱の側弯にともなって完全に左右で高さがズレていた肩なのに、少なくともズレが従来の半分くらい、もしかしたらそれ以下になっている。

歩いていると、長年の傾きが正されたが故に、むしろ自分の体が傾いているような錯覚に陥ります。

簡単にいうと、私の顎は、左側が下に落ちたような状態でした。現在でも顎の動きは不安定ですし、また完全に左右が綺麗に揃って動くという状態ではないようです。ただ、長年にわたってのズレで顎の筋肉も伸びてしまっているのでしょう。手で顎の左側を支えながら口を開け閉めすると、比較的に動きは均等になります。

また歯の咬み合わせも当然ズレていたので、右側だけで噛む癖がついてしまっていたのですが、意識して左側で噛むようにすると、左顎関節まわりの筋肉が緊張するのか、動きが少し安定します。

いずれにせよ、顎関節のズレが完全に治っているということではないようですが、それにしてもなぜ顎がズレてから30年以上も経って、突然こんなことが起きたのか。

考えられる原因は、一つしかありません。

この1年ほどの、過剰とも言えるほどのストレッチです。

顎がズレたことで神経を圧迫したりといったことから脊柱の側弯が始まったのであれば、顎のズレが原因、側弯は結果です。

しかし、体は可逆的につながっているのでしょう。結果の側の側弯の起きた体を、ストレッチによって強制的に正し続けた結果、原因の側の顎の筋肉も連動するように緩み、そしてなにかのきっかけで顎の動きがズレたタイミングで、そもそものズレがどれほどであれ矯正されてしまった、という事ではないかと思います。

通っている整形外科の理学療法士とも話をしたのですが、仮説とはいえ同じ見解でした。

朝起きた時に、右の首筋がこわばって苦しい感じが、薄くなっています。

首の骨が綺麗に回転せず、やり辛かった右側に首を回して振り返るような動作が、かなり出来るようになっています。

ストレッチをした時に、左右でバラバラだった肩回りの硬さや痛みの差分が減っています。

泳いでいて、右肩を落とすローリング動作が、確実に大きく動くようになっています。

完全に治ったわけではありませんが、しかしどれほどであれ改善したことは確かなので、まだ不安定な顎関節を上手くフォローしながら、元に戻らないように注意して生活を続けてみます。

まさか、こんなことが起きるとは夢にも思っていませんでした。

体って、ほんとうに不思議。

という事で。

おやすみなさい。

もえーん