昨日食べの内野聖陽の熱演
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「すまん、ケンジ」とシロさんは、深刻な表情で頭を下げた。
ケンジは別れを切り出されるのかと身構え、覚悟を決めて、
無理してにこっとほほえみ、「どうしたの?」と聞き返した。
二人は、同性愛者カップルで同居中だが、シロさんは、バイセクシャルなので、
世間体や親のために女性と結婚を選ぶといった結末もありうるのだった。
が、話の内容は、たんなる食費の値上げのことだった。
ケンジは、「そんなことで・・・」と吐き捨て、
あきれと安堵と怒りの表情をみせた。シーズン2の第一話での場面だ。
ケンジ役は、内野聖陽。こんなに表情筋を細かに動かすことができるのかと驚きだ。
シーズン1でも、すごい熱演の場面があった。
すごすぎて、20回も同じ場面を見直してしまったほどだった。
ベテラン俳優だから、当然と思うかもしれないが、ストーリー展開以上に、
表情の動きだけに注目したくなるのは、そうないと思う。
彼を初めてテレビで見たのは「ふたりっこ」という朝ドラの、将棋士の役でだ。
監督は、映画の「ハル」を見て、無名の彼を見染め採用したと当時言っていた。
それを聞いて、私も「ハル」を見てみたが、とても地味な映画だった。
ネットのチャットで気になった相手と、顔合わせするまでの内容だったと思う。
主役だったので、才能が認められてたのだろうが、ここまで演技力があることを、
ふたりっこの監督が見通してたのなら、すごいことだと思う。