セカンド

ナポリタン

小説/詩

君はやっぱりナポリタン
秋の景色を見ながら食べている

君はやっぱりナポリタン
街の景色を見ながら食べている

唇が染まっている
何か可笑しい

スプーンに巻き付けて
真剣に食べている

ふと目が合った
きょとんとしている

モグモグと
オレンジ色の口が動いている

なによ
何かついている

いや
美味しそうに食べているから

笑いながら
目を窓の外にうつす

秋だね
うん

二人は手を止め
ガラス越しに外を見た

色の変わった街路樹の下を
秋色の装いをした人たちが歩いている

君はやっぱりナポリタン
スルスルモグモグ食べ始めた

君はやっぱりナポリタン
なぜか見てしまう僕がいる



  • セカンド

    セカンド

    2023/11/05 10:12:58

    Reimy 様

    街のレストランで食べるナポリタン
    どことなく懐かしい気持ちになります

    外の秋の景色と一体化した
    私たちがいる・・・

    昔を思い出しますね^^

    夏だとクリームソーダになるのかな?

  • Reimy

    Reimy

    2023/11/04 08:39:17

    ナポリタンの色が秋の色と恋するハートの色に重なって、
    あったかくて微笑ましい風景ですね。(´艸`*)
    秋って寂しいイメージがあるけど、ほっこりしました。

  • セカンド

    セカンド

    2023/10/29 23:35:56

    粋生夢詩 様

    ありがとうございます

    あの頃に戻りたい
    そんな気もします

    みんなどうしているのかな・・・

  • 粋生夢詩

    粋生夢詩

    2023/10/29 18:08:46

    こんばんは。
    こんな時代もあったねと~。
    僕の気持ちがとってもわかります。