ゲシュ崩ログ 362 本当に好きなもの
子供といろいろお話してると、子供が幼いなりにいろいろ考えてるんだな~と感動。本当にしたいこと、本当に欲しいもの、をよく聞くんだけど、よくまだわからないみたい。そうだよなーと思う。
昔、何かの映画か何かを見たときに、物語の作品の中のキャラが「お前は本当に欲しいものが自分で何かわかっていない」みたいなことをいうキャラがいて。なんだったかな…???映画「四国」だったかな。四国の霊がそういったんだっけな。まぁ、架空の物語の中ではキザなセリフとしてよく登場するセリフなのかもしれない。「本当に欲しいものが、自分自身でわかっていない」という系のやつ。
物語がなんだったか、どういう話だったか全部忘れてしまってるのに、その中でキャラクターが言った言葉がずっと心にひっかかって、人生の節々で「私は本当に自分が好きなものが自分でわかってるのだろうか」とず~んと悩むことになった。そういう感じで、忘れられない一言ってあるかなと思います。そして、人って好きとかこれがラブだとかいうけど、本当にそうなの?という疑問がいつもあります。自分はこれが好きだと感じていて、そう考えている。でも、他人から見ると「お前は本当に好きなものを自分でわかってない」という場合がある、かもしれない。そう考えるとなんだか、自分の人生って…?とか、深みにハマるセリフでした。四国だったかな?四国だったかどうかはわからないけど、ハリウッド女優でもある栗山千明様の妖艶な美しさが際立つ最高のホラー映画でした。女の情念、みたいなのが凄くて、なんだか凄い、もう、凄いんですよねぇ。暗くて、じめっとして鬱々としていて、千秋様が妖しい女の霊でなんだかもう、最高です。ラストは何だかああなんだけど、女の情念というものを鎮める時の方法はああしかなかったのか…とか色々もう、愛ゆえに…なのか…とか大人になってから見たほうが楽しいというか、凄く栄養分がある映画だと思いました。
という感じで、私はずっとホラーが好きなのだと思っていたんだけど、本当に好きなものを実は自分がわかってない、ともし他人に言われたら、否定しようがないですよね。どれだけ主観でそういっても、客観的に見たらお前はそうだよ、と言われるというのは、何だか凄く悲しいことのような気がします。自分では、自覚してるつもりでも、自覚してない。それって悲しすぎる。自分の人生なのに、迷走しているというか。そういう状態にならない為にも、常に自分は本当は何が好きなのか。と自問するってすごく大切な心がけだと思う。
そして、色んな興味関心を、無視せず、いろいろ買ったり見たり聞いたり触ったりして、自分が本当にそれが好きなのか、ぞんぶんに勉強するって大切だと、思う。本当に身銭を切って勉強しないと、せっかく生きてるのに、生きて好きなものを好きだと言ってるのに、他人からみて「あいつ自分のこと何もわかってないんだな」っていう恐ろしい悲しい事態になるかもしれない…。アメリカに旅行に行ったのに、本当に好きなのはバリだった。みたいな事があるかもしれない。少しでも気になったら、やってみるのがいいんじゃないだろうか。と、自分が一番何を好きかという勉強って、人生の空洞化を避けるためにも、絶対必要だと思うんですよね。悲しすぎる。いろんな経験を、子供にさせたいと私が思うのは、そういう事からですね。まぁ、あんまりさせてあげられてないんだけど。焦ります。