コーヘイ

重賞展望

日記


【ステイヤーズS】過去5年のラップを前半、中盤、後半の6Fずつに分けると道悪やった20年は異常にスローになったけど概ね前半~中盤はそれぞれ76~78秒程度で後半は72秒前後というのが基本形。その20年は流石に前残りやったけど位置取りはそこまで問われへんような印象。JRA最長距離のこのコースが使われるレース自体ステイヤーズSだけ。加えて開幕週とは言え暮れの中山で決して馬場も軽くない。軽いスピードや斬れは求められず、とにかく長い距離をゆったりしたペースで走れるスタミナや折り合い面がしっかりしてれば極端な話鈍足でも良いという中距離戦や他の長距離重賞とは真逆と言って良いような適性が求められる特殊なレース。やたらとリピーターが多く、その多くが前走着外からの巻き返しというのがそれを表してるかなと。血統ではステイゴールド系とトニービンの血が特注。

キングズレインは中距離戦でそこそこペースが流れると忙しいような感じで位置を落とすしスパッと斬れるというよりは長く良い脚を使うタイプでレースの見た目には距離延びて良さそう。ただ母タッチングスピーチも追走面や高速上がりを求められると良くないタイプやったけどステイヤーってわけでもなかったからね。父ルーラーシップも長距離種牡馬ってわけでもないしなぁ。やってみなわからんってのが正直なところやけど、それで1番人気想定じゃ重い印は打てへんわな。個人的には東京2500とかに出てきたら狙いたいと思ってるけど。テーオーロイヤルは去年ダイヤモンドS1着、春天3着と距離への不安はほぼないし馬体的にも無駄肉の少ないステイヤー体型。ただ骨折で約1年の休み明けやった前走AR共和国杯10着をどう見るか。58.5キロを背負って0秒6差なら悪くないとも考えられるけど追い切りなんかはまだ戻り切ってへんようにも思えるんよね。マイネルウィルトスは斬れる脚がなく、上がりのかかるタフな馬場や展開の中距離戦で差し込んで来るタイプ。これも3000mを超える距離は未経験でスクリーンヒーロー×ロージズインメイでその奥にマイネルラヴという構成を見ると正直ビビる。同じ理由でワープスピードも半姉が菊花賞3着馬とはいえドレフォン産駒をこの距離で重視するのは怖い。前走3000mで勝ってるとはいえ高速馬場の京都とはスタミナの要求値も全く違うからね。面白いのはオルフェーヴル産駒のアイアンバローズ。去年4着で一昨年2着と適性は充分。終わったように思える馬でも走ってくることも多いのがこのレースやからね。あとはステイゴールド産駒のアフリカンゴールド。ここ2走も着外とはいえ着差は僅かやし阪神大賞典でも好走したように気分良く運べば距離もこなせる。あとはどっちもオルフェ産駒のヒュミドールとメロディーレーンあたりも挙げときます。