小遊星

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小屋の雑記帳

遠山郷の霜月祭り

日記

今日から師走。明日から15日にかけて、

遠山郷(長野県飯田市)の8つの神社で霜月祭りが行われる。
あの「千と千尋の神隠し」の発想のもとになったという湯立神楽である。

昔は旧暦霜月(冬至がある)に行っていたが、現代では12月に行っている。
太陽の力が弱まる冬至の頃に行い、万物の再生を祈る祭りなので、
新暦では12月で、祭りの意味は正しく継承されていると言える。

湯立の準備を整え、夕方、神名帳を読み上げて全国66か国の神様を招く。
湯立神楽を何回も繰り返し、神様に捧げる。未明に至り、全国の神様が帰る。
その後は地元で祀られている神様だけになって、祭りは夜明けまで…
(宴会の中締めでお客さんが帰った後、残った仲間内で盛り上がる感じ)

私の母は遠山郷の出身で、伯父が熱心に祭りに取り組んでいた。
伯父も亡くなって10年たつが、祭りは廃れずに継承されている。
私は子どもの頃に何度か見に行って以来、もう長いこと見ていない。
「寒い! 眠い! 煙い!」で知られる祭りだけど、それも懐かしい。

  • 小遊星

    小遊星

    2023/12/02 21:35:10

    ぶなさん、きつねさん、わざわざ調べていただいて、ありがとうございます。
    一般にはそれほど知られていない祭りかもしれませんね。
    見物客があまりたくさん押し寄せても、神社に入りきれないし…

    遠山郷は南アルプスと伊那山地の間の細長い谷間で、
    誇れるものは自然と霜月祭りしかないので、大事に守っています。
    湯立神楽は他の地域にもありますが、素手で湯切りをするのは遠山郷だけだそうです。

    前半の全国の神様をもてなしている間はわりと行儀よく進むのですが、
    クライマックスは後半、地元の神様と住民が一体となって盛り上がるところで、
    「よーっせ! それ、よーっせ!」という観客の掛け声にあわせ、
    神様の面をつけた舞手が勢いをつけてダイビングし、背中から観客の中に身を預けます。
    勢いあまって社殿が壊れることもあるそうです。

  • きつね

    きつね

    2023/12/02 19:30:29

    こんにちは。霜月祭り、ちょっと調べてみました。
    遠山のいくつかの神社がそれぞれお祭りをして、重要無形文化財になっているのですね。
    寒い、眠い、煙いお祭りだけど、ちゃんと継承されているところがすごいです。
    建物や着物、儀式の様子など、昔から変わらないのだろうなと思いました。
    関西の多くのお祭りが、暮らし方の変化や地域行事の担い手がいなくなるなどで、
    中止、廃止になっているので、長野が立派ですね。



  • ぶな

    ぶな

    2023/12/02 18:12:23

    遠山郷の霜月祭り ググりました。
    神楽の迫力のある写真あれこれ、見ごたえがありました。平安時代から、というのにもびっくり。
    千と千尋の神隠しの発想のもととなったこと、初めて知りました。
    皆様の日記を読んで初めて知ることも多く、どうコメントしたらいいのか わからないながら、いいお話だったなぁ、いいこと聞いたなぁと、感心していることが、私にはよくあります。