コーヘイ

重賞展望

日記


【愛知杯】阪神改修の影響で20年以来の小倉2000での開催。小倉2000は最初のコーナーまでの距離が長く、中盤以降は下りメインの小回りコースということでスローにはなりにくく、中盤のペースも緩まずそのままロンスパになりやすい超のつく持続力コース。20年は差し決着になったけど道悪で2分1秒台決着と参考になるかは微妙。開幕週やから馬場自体は内前有利やと思うけど、野芝オンリーの高速馬場になりやすい小倉記念ともまた違うやろうし、洋芝オーバーシードの小倉2000がハンデ重賞に出て来る牝馬にとってはタフな条件なのは間違いないからね。単純な合立ち回り戦ともちょっと違いそう。イメージとしては内目の枠を引いた末脚のしっかりしたタイプが良さそうかな。血統では20年はダンシングブレーヴやサドラー≒フェアリーキングといった欧州色の強いスタミナ型ノーザンダンサー系の血が目立った。同コースの小倉記念はトニービンの血が特注。なんしかスタミナの下支えのある血が必要。

ミッキーゴージャスはオークスで穴人気したけど惨敗。その後休み明けで5着後に2連勝。前走は斤量差4キロあったとはいえ3勝クラスでは上位安定のエアサージュに勝ったことを考えれば能力的に全く足らんということはなさそう。ただ1番人気でも重い印を打ちたいほどのパフォーマンスやったかと言われるとどうかなと。コスタボニータは2走前の府中牝馬Sでドスローを2番手で進めながらサッパリやったように速い上がりを求められて良さが出るタイプではないから締まった流れになりやすい小回りは合ってる印象。あとはスタミナのごまかしが利きにくいコースだけに初の2000mでどうか。セントカメリアは2走前の修学院Sでは早めに押し上げる大味な競馬やったのはあるけどミッキーゴージャスには完敗。その前のレースも含めてエアサージュに2連敗してることからも能力的にどうかなと。ウインピクシスは2走前までは楽な展開を前に行った時しか好走してへんから評価してへんかったけど福島記念は外差し有利な馬場や展開を内から4着に残したのは悪くなかった。前走は明らかにマイルではスピード不足で度外視して良い。面白そうなのはフラーズダルム。前走ディセンバーSは直線で前が詰まったし2走前の新潟牝馬Sは前半スローやったとはいえ荒れてタフやった馬場に加えて稍重で5Fロンスパを4角早め先頭での4着は悪くないし、マイルを中心に使われてきたけどスタミナを感じさせた。血統的にも母系にダンシングブレーヴやトニービンを持ってるようにここへの適性は高そう。あとは同じ理由で新潟牝馬Sを好位から粘り込んでの3着ローゼライト、勝ち切れてはないけど3勝クラスで後の重賞好走馬たちと差のない競馬が出来てるタガノパッション、ここでは唯一の重賞勝ち馬エリカヴィータも人気がないなら押さえておいて良いかも。