コーヘイ

重賞展望

日記


中山開催が終わって今週末からは東京開催がスタート。連続開催の京都・小倉も加えての3場開催。重賞はシルクロードSと根岸Sの2つ。

【シルクロードS】4年ぶりに京都内1200での開催。序盤に上り坂があるからミドルペース(この距離としてはスロー)になりやすいため内や前が有利になりやすいコース。実際このレースも16~18年は前後半ほぼイーブンで前や内の馬が優勢。ただ時期的に内を中心に馬場が荒れやすく、19,20年はかなり内が荒れてたのに加えて1秒以上のハイペースになって外有利差し有利なレースで1分8~9秒台の低速決着。今年も時計は掛かってるから恐らく低速決着になるやろうけど全体的に緩くハッキリとした外有利な傾向は出てへん印象。先週の雨でどう変わるかも含めて土曜しっかり確認したい。血統ではスピード型ミスプロ系、ストームキャットを筆頭にスピード型ノーザンダンサー系、プリンスリーギフトらの血が目立つ。

ルガルは安定して走れてるし京都の実績があるのは良いけど勝ち切れへんあたり決め手も含めて絶対的な武器までは現状ないんかなと。前走も悪くはないけどこの路線トップクラスとは言い難いトウシンマカオに2馬身差。その前の数戦も内枠から上手く立ち回れてることを考えればここで1番人気に推されるほどかなってのはやっぱり考える。ゴリゴリのハイペーススプリント戦は未経験やけどそういうコースでもないし、荒れ馬場でも勝ってるから大きく割り引くようなこともないんやけどね。アグリはここ3戦後ろからの競馬になってるけど、テンの3Fは33.1~33.5やから当然と言えば当然。再三書いてるようにこの追走面を見ても現状千四ベストと見て良さそう。そういう意味では千二では対応しやすいコースやとは思うけどタフ馬場での実績が乏しいのは気になるとこやね。ハンデが58キロで収まったのはラッキー。エターナルタイムは初の千二で千四の経験も1度だけ。勝ち鞍は全て後傾ラップと基礎スピード面や追走力の裏付けがないことを考えると距離短縮で良さが出ると考えるのはなかなか難しい。バースクライは前走の南総Sは同日のリステッド・ラピスラズリSより0秒6速い時計でなかなか優秀。とはいえ中山と京都は真逆と言って良い適性が求められるコースやし、それ以前の千二では特筆するほどの内容でもないからね。どこまで評価して良いか難しいところ。京都向きの鋭さがあるかどうかかな。オタルエバーはそのラピスラズリSの勝ち馬でペースが違ったとはいえ同日の3勝クラスに劣るのは褒められたもんではない。ただ道悪実績があるように時計のかかる馬場自体は良さそう。穴っぽい所ではまずトゥラヴェスーラ。時計に限界のあるタイプやから今の時計のかかる馬場は歓迎やし前走も枠や展開に恵まれへんかったことを考えれば2着ルガルとは0秒1差の4着は悪くなない内容で9歳でもまだまだやれるはず。内を立ち回れる巧さも魅力。あとは差しが届く馬場になるかどうかと永島まなみ騎手を重賞で信用して良いのかどうか。最後にサンライズロナウド。母系はロジユニヴァースやソングラインがいてるソニンク牝系でスプリンターといったイメージはないけど前走はペースが上がらず前有利な流れを後方から追い込んで快勝、2走前はハイペースの前崩れを中団前目から荒れた内を突いての4着と能力は感じる内容。京都の荒れ馬場が得意なハービンジャー産駒やし色々と噛み合えば。