ジュンチャン世界を巡る 第20回イスラエル
今回は、アラビア半島の最南端のイエメンと対照的に、最北端に位置するイスラエルです。
イスラエルはユダヤ教の国で、紀元前ユダヤ人はエジプトで奴隷として使われていました。
モーゼに率いられ、エルサレムの地に戻り住みついたのですが、紀元後すぐにローマ帝国に攻められ、ユダヤ人は世界中に離散(ギリシャ語ではディアスポラ)しました。
その後約2000年間、ユダヤ人はいくら金を儲けてもどんなに優秀でも、どこの国でも迫害と差別を受け続けました。
ユダヤ人は民族別知能指数では世界でもっとも高く、ノーベル賞の22%、フィールズ賞の30%、チェスの世界チャンピオンの54%がユダヤ人です。
ユダヤ人がすぐれた人々を輩出した最大の原因は、常に異邦人として存在し続けてきた約2千年間の緊張の歴史で、逆に言えば厳しい歴史のなかでユダヤ人は優秀でなければ、生き延びて来れなかったということもできます。
彼らの宝と言えば、「ユダヤ教と未来を託す子供たち」で、とりわけ子どもたちの教育には熱心で、彼らの子どもたちの多くは医者や学者などの知的職業について行ったのです。
第二次大戦後、世界各地に離散しているユダヤ人のために、アラブのど真ん中のイスラエルの地(パレスチナ)に、国際政治の力でイスラエルという国を創ってあげました。
それ以後ユダヤ教の国イスラエルと、それを取り巻くイスラム教のアラブの国々で、今もテロや戦争が繰り返されています。
ただイスラエル(ユダヤ人)にして見れば、旧約聖書の世界を唯一つの宗教としているユダヤ人がソロモン王の時代に栄華を極めた約束の聖地で住めるという事は、「あらゆる困難を経験した後に安息の地で憩う」という感覚かもしれませんね。
今日もモカ・マタリを飲みながら、半日イスラエル(ユダヤ人)のことを考えてみました。
イスラエルは釣り師にとっては魅力的な場所で、ここでは聖墳墓教会(イエス・キリストが処刑され、埋葬されたというゴルゴダの丘に建設された教会)、嘆きの壁(西暦70年にローマ帝国の軍隊が、エルサレム神殿を破壊した時に残された外壁の一部)、昇天教会(エルサレム東部のオリーブ山の山頂にある、キリストが昇天したと伝えられる場所にある教会)、最後の晩餐の部屋(シオンの山にあるゴシック様式の建物の中)、ヨルダン川(イエス・キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受けた川)、ダビデの塔(ローマ帝国初期にユダヤ王国を統治していたヘロデ大王によって建てられた。)などを廻ってみたいと思います。
皆さんはイスラエルと聞いて、何を思い、何処を旅してみたいですか。