セカンド

白い復活

小説/詩

息が白く抜けていく

二人の

雪は降り続く

空を見上げると無数の微小な蝶が
白く舞い降りて来る

空白の時が流れる
あなたの手が冷たい

雪はさらに静かに舞い降りる
風が冷たい

春が来ないかな
僕らに

型にはまった凍った恋が溶けるように
二人の今日の足跡が消えるように

あなたは僕の手を握り返す

そして何処までも冷たいんだよね
そう呟いた

このまま愛を凍らそうよ
私たち

春は来なくてもいいよ
私たちはこれで良いんだよ

雪は降り続く
そして静かに積もっていく

肩を抱くと
あなたのコートから

さらに白い雪が
はらりと

落ちた



近くの公園で雪だるまを子供たちが作っていた
あの頃に戻りたいな・・・

そう思いました






  • セカンド

    セカンド

    2024/02/19 01:01:08

    Reimy 様

    近所の広い公園は真っ白に・・・
    寒さの中、わいわい騒ぐ子供たちのパワーは凄い

    少しエネルギーを分けてもらった感じです

    温暖化で極地の氷が融けると
    先人の愛の欠片も融けて世の中に出て来るかも

    ふわふわと飛んできて
    目の前でパチンとはじける

    いくつもいくつも

    そう考えると
    幸せな気分になる・・・?

  • Reimy

    Reimy

    2024/02/18 11:33:35

    冷たい世界なら、いっそ愛も凍らせて…消えないように。
    そういう発想もあったのかと、違う切り口で希望が見えそうです。

    >近くの公園で雪だるまを子供たちが作っていた
    随分昔はここも積もるほど雪が降る日があって、近所の公園や民家の前には雪ダルマをよく見かけ、ほっこりと嬉しい気持ちになったものです。
    ここ数年、全然、見なくなりました。
    四季がなくなってますね。