蟲師 期間限定本編配信
You Tubeでやってたので見ました。計十三話五時間オーバー。
アニメ一期では「露を吸う群」が一番好きです。
蟲師は全体的に希望と絶望がいい塩梅だと思っているのですが、この回は特に。
問題はすぐには決して解決しなくて、差し出された解決策も時間と労力のかかる途方のないもので……。
でも終わりと、そこから先の始まりの輪郭に確かに触れられたような気がしました。
次点は「海境より」かなあ。
シロウが失くしてしまったものはあまりにも大きくて、失くし方も遣る瀬無いんですが、
でもその一方で居場所も大事な人も既に新しく手にしている。
分厚い悲しみの層にふと羅のような幸福が重なって、
暫くするとまた少し厚い悲しみが思い出したように幸せを覆って……。
人生を立ち止まる・歩くという動きの間にあるどちらでもない瞬間というか、
どうしようもない別れを知っている人間の普遍さがグサグサきます。
ここでギンコは登場人物が直面した悲しみを共有できる数少ない人物なんだと思うようになりました。
きっとナミにこの役目はできない。
「雨がくる虹がたつ」は今回ようやく気付いたんですが、
紫色が一番外側ということは、この虹はメス(=蜺)なんですね。
ということは虹郎の父が言った虹に対しての「恋しい」という感情は、
そのまま本物の恋愛感情だった可能性がありえると。
一種の異類婚姻譚だったのかもしれません。
「枕小路」「やまねむる」なんかは(「重い実」もこっち寄りかしら)
もうちょっとうまくいく方法は無かったんですかと問うても
「そこになければないですね」がアンサーなので暫く引きずりそうです。
キャラ名にひらがな・カタカナが多いのが特徴ですが、
でも命名の理由が分かりそうなので推測するのも個人的には楽しみの一つです。
ナギ、たがねなんかが分かりやすい一方「ビキ」は美姫としか変換できず
調べてみたところ「楣機」という単語を見つけました。
意味は「閂と鍵」。確かに蔵が舞台だったけど、これで合ってるのか……?
結構無料公開期間が長いのでもう一回くらいながら作業でいいので視聴をしたいところ。
とりあえずこちらも無料公開中の「八つ墓村」を見終えてきます。