正確には、プレゼントそのものと言うより送り方かもしれませんけど。

　高校の同級生で、卒業してからもお互い住んでるところが比較的近くて

たまに会ってるMちゃんって友人がいたんですけど、その子がピアス集め

にハマってた事があったんですよね。

　で、ある日用事に出かけた後ぶらぶらとそこら辺のお店を見て回ってた

時に淡い水色の可愛いお花のピアスを見つけたので「そういやもう少しした

らMちゃんの誕生日だなー、最近会ってないしこれ送ってあげようかな」って

考えてそのピアスを買ったんです。

　ただ、買ったは良いものの、なんでかその時にふと「普通に送ってもつまん

ないなー」とか思っちゃったんですよね。今思っても自分で自分の思考回路

が謎なんですけどｗ

　それで、どうしようかなーと思ったとき、家にちょうど食べ終わったちょ

っとお高いブランドのお菓子の容器があったのを思い出して天啓が下った

んですよ。

　「そうだ、アレに入れて送ってあげよう。筒状だし

　なにがちょうどいいのか、今思っても自分で自分の以下略

　それでですね、その足でデパ地下に行って一口サイズのキャンディとか

チョコの量り売りのやつを買い込んで早速家でプレゼントを仕込んだわけ

ですよ。

　まず、筒の底３分の１位にまでお菓子を詰めて、ピアスの入った小箱を

IN。余った隙間と上部にさらにお菓子を詰めて見た目にはただ大量のお菓

子が入ってる感じにしたら、最後に手のひらサイズのメッセージカードを

のせて指紋が付かないように注意しながらセロテープで蓋をとめて、さも

新品のお菓子っぽく仕上げて完成です。

　Ｍちゃんは社員４～５人の個人経営のデザイン事務所で働いてて、普段

の話を聞く限りではみんな仲良さげでいきなり職場に個人の私的な荷物が

届いてもそれほど大事にはならなさそうな気がしたので、お誕生日に合わ

せて直接職場に送りつけました。仮に「んん！？」って雰囲気になったと

しても、中のお菓子を「よかったらおやつに食べてください」って配れば

相手もそんな強く言えないだろうなって計算もあったしｗ

　ええ、次に会ったとき開口一番言われましたよ「よくもやってくれた

なー」って。

　荷物が届いたときに、ちょうど隣に先輩がいたらしくって

　先輩　　　「あ、○○のクッキー！私それ好きなんだよねー」

　Ｍちゃん　「じゃあ、あとでみんなで食べます？」

　って会話をしながら蓋を開けたら中からドバっと関係ないお菓子が

大量に出てきたから「クッキーじゃないんかーい！！」って大笑いに

なったそうです。

　うんまあ、そうなると思ったよ。そうなってほしくて仕込んだから。

　縦に持って開けずにいきなり横にした状態で開けられるとは思わなかっ

たけど、だいたい予想通りの展開だよ。

　というわけで、無事にウケてもらえたみたいでした。

　うんうん、よろこんでもらえて満足したよ(*´ω｀*)