ウイルス戦争 神は死んだ

妖刀 さゆき

merchu(メルチュ)

宝くじに当たった男が友人に金を持ち逃げされる

小説/詩

https://youtu.be/MXmYGhsI9Jo?t=972
宝くじで3億円当たった男が友人に騙されて金を持ち逃げされる小説

「お前はお金の正体が分かっていない」と哲学的なことを言い出す友人。

「お金の正体って何だよ」「それじゃー教えてやる」

主人公が酒によって寝込んでいる内に大金持ちの友人は3億円を持って失踪していた。

金を盗まれたことに気づいた男は必死になって、友人=盗人を探すのだが

この小説は落語が元ネタになっているという。

小判が入った財布を拾った男が酒盛りして朝になると小判の財布が無くなっていることに気づく。

それを契機に、男はマジメに働いて借金を返すと女房は「あの財布は実は私が隠したのです」と白状する。

借金まみれで真面目に働かない旦那の尻を叩くために財布を隠したという。

そして小判の財布で楽な暮らしができたのだろう、恐らくは。

この落語が元ネタだから金持ちの友人は最後、3億円を主人公に返してあげるのだろう。

というのも、宝くじで数億円当たった人は大抵、親戚や兄弟に金を用意してやったりばら撒いたりで数年であっという間に貧乏になるのだ。

私ね、喫茶店を経営したいのよ。俺は酒場を経営したいから金貸してくれよ。

そうやって親戚や兄弟が店をやりたいと言うので貸してやったら赤字経営で次々と倒産。

そりゃ何億円あっても足りん。

銀行に数億円の宝くじが当たった人が換金に行くと、銀行はまず、この冊子を読んでくださいと本を渡す。

その冊子によると 宝くじに当たった人は周りの連中に言うことで、タカられ あっという間に貧乏になって破産する、と書かれているのだろう。

だからまず一番大事なのは 自分が宝くじに当たったと言わないことである。