【オーシャンS】中山１２００はスタートから最後の急坂まで下り～平坦で構成されるからハイペースが基本形。ただ同コースのスプリンターズSが前半３３秒前後で２秒以上のハイペースになることも珍しくないのに対してオーシャンSは快速馬のモズスーパーフレアが逃げた１９年こそ32.3-34.8とハイペースになってるけどそれ以外の４年は前半は33.1~33.7でほぼ１秒程度のハイペースとこのコースとしてはそこまで極端な速い流れにはなってへん。流れが速くないことに加えてまだ開幕２週目の馬場ということもあって基本的には内や前有利。血統ではダンチヒやストームキャットらスピード型ノーザンダンサー系、スピード型ミスプロ系あたりが目立つ。

トウシンマカオは前走の京阪杯はルガルに２馬身差の完勝とかなり強かった。まずは中山１２００とは真逆と言って良い京都１２００でこれだけ強いのをどう取るかやね。短距離馬としてはしなやかなタイプで綺麗な馬場が得意なのは間違いないけど前傾色が強くなりすぎるとちょっとパフォーマンスを落とす感もあるし今回噛み合うかは微妙かな。ビッグシーザーはその京阪杯でイーブンペースの楽な流れで逃げての５着はそこまで高く評価はでけへんかな。前走の淀短距離S１着も相手関係や時計は特筆するほどでもないしね。溜めて良さが出る馬ではないからスローはあかんけど、かといってハイペースで後続をすり潰すほどの地力はまだない印象。キミワクイーンは明確に時計面に限界のあるタイプで１分７秒台に入ってくると厳しい。函館SSでの成功体験からか単に出脚がつきにくくなってるかはわからんけど近走後ろからの競馬になってるのもどうかな。今回ミルコに乗り替わりで新味が出るかどうか。シュバルツカイザーは同コースの前走は外枠から終始外を回ったことを考えればよく勝ち切ったとも言えるけど２走前の京阪杯やそれ以前にも度々出遅れてるのは看過でけへん。相手が弱ければそれでも勝てるけど重賞で出遅れて勝てるほど強くはないからね。穴っぽい所ではまずダディーズビビッド。前走阪神Cは骨折休養明けということを考えればウインマーベル、グレナディアガーズ、アグリらを相手に９着やったけど０秒３差なら着順ほど悪くない。ゴリゴリのスプリンターではないから前傾色が強くなりすぎると不安やけど２年前のこのレースも４着とある程度なら対応出来る。戦ってきた相手を考えてもここでは能力上位のはず。あとはシナモンスティック。前走は休み明けの馬体増に加えて牝馬には酷な斤量５７キロ。今回はひと叩きされて斤量も５５キロ。何が何でもの同型馬もおらんから先手を取れそうなのも魅力。