モリバランノスケ

北黄金

日記

今朝は、まだ少し風は残っているが、空は晴れ渡り、桜の開花迄、あと数日かな?、との予感。我々は、Lunchの真最中。いつもの様に、私と妻、お蝶、チャム、カスタムの5名で、嬉しむ。皆、春めいてきた気配に、昂揚を感じている。

そんな雰囲気の中で、お蝶が、喋り始めた。

(光様)との北帰行で、忘れられない場所があります。私達は、休憩宿泊する場所に、神社、寺院
、墓地を選びました。何故ならば、比較的安全で身を守れるし、豊かな鎮守の杜が有ったから。太平洋(内浦湾)に面して、それはそれは風光明媚。

先ず、一箇所目は、北に洞爺湖や有珠山、南に太平洋を望む、洞爺湖町の町営墓地。そこは、鬱蒼と茂る、原生林でした。その中に、私が羽を休めた、お墓が有りました。石造りではなく
木の墓標が一本だけの、それはそれは簡素なお墓。私は、そのシンプルさが、とても好きだった。そこでは、本当に、身も心も休養出来た。

もう一つは、伊達市の北黄金地区にある墓地。
寺や官営のではなく、江戸時代末期から明治初期に、戊辰戦争で薩摩長州勢に敗れて、ここに移り住んだ仙台藩の支藩である亘理藩の人達が、礎となり築かれてきた、民営墓地。

北西に有珠山、羊蹄山(蝦夷富士)、南に太平洋の海原が見渡せた。下には、牧場が拡がり、競走馬がユッタリと草を噛んでいた。(その牧場は、過去に、ダービー馬が出たこともあるらしい)。
私は、その墓地に在る、桜の木に、休憩宿泊させてもらいました。下には、一族の墓が七基程並んでいた。心身ともに、休養出来ました。

私は、お蝶の話を聞きながら、心のなかで、呟いていた。

(それは、二つとも、私の先祖の墓ですよ!)