20世紀は遠くになりにけり
来年は大学受験の子供たち。
昨日、英語についてなんだか話をしていて。
日本の英語教育の話になり、「いや、This is a pen」とか言わないしww という話になったのですが。しかし、なにか事物を強調して言い表したい時に、象徴的にThis is ○○と言うことはある。
わたしがTV-CMを自分の仕事にすると心に決めたのは、高校1年生、15歳の頃。年代で言えば、1980年代の中ごろの事。
バブル真っ盛り。
良い時代でした。
TVーCMも、本当に面白かった。
色々と思うことはある人も多いでしょう。でも、わたしはあの時代を否定したくない。
バブルが吹っ飛んで就職氷河期。それでも、初志貫徹でCM屋になりましたけどねw
バブルは、高度成長期を越え、日本という国が辿り着いた一つの頂点だったのだと思います。全然否定する必要なんてない。まだ中学生から高校生の頃の事ですが、その空気感は肌で感じていました。
たしかに陽炎の様に消えていった、この国の仇花のような時代だったのかもしれません。でも、あの時代を通過することで、この国は良くも悪くも成熟に向かったのです。
閑話休題
1990年に、私の心を掴んで離さない、とあるCMがありました。
ホンダのアコードという車のCMでした。
youtubeや、ニコニコ動画などで検索してもらえば、いくらでも見ることは出来ると思います。
ベースが本職の私ですら、世界最高のギタリストと敬愛するジェフ・ベックの「Stand on it」という曲に乗り、「All ladys and gentleman. This is tha 90's ACCORD!」と紹介されるアコード。
シビれましたね。
この「This is」は、「これはペンです」の「This is」ではないのです。
車の歴史を切り開く車、それこそが1990年代の「この」New ACCORD!!と声高らかに宣言する、そんな「This is」に込められた想い。
感慨深すぎて、これ以上に言葉に出来ない。
ということで。
ではでは。