コーヘイ

重賞展望

日記


今週の重賞は皐月賞、アーリントンC、アンタレスSの3つ。

【皐月賞】良馬場発表やった22年も含めて4年連続で雨の影響を受けて勝ち時計は2分前後の低速決着。ただそれ以前は15~17年、19年と1分58秒前後の高速決着と両極端。高速決着やとマイルでも好走出来るようなスピードや追走力が求められて、道悪になるとここ2年が完全に馬場の内が死んでて、20,21年は内前が残せる馬場やったように当日の馬場次第といった感じ。今年は毎週のように雨の影響を受けてベースとしてどれくらい時計が出る馬場でどこが恵まれやすいのかもちょっと判断が難しい。先週日曜なんかは乾いて時計もまずまず出てたからめちゃくちゃタフってことはないと思うけども。ペースは23年はハイペースの前崩れ、22年は中緩みから仕掛け所が遅い2F戦とイレギュラーはあるけど基本は道中の緩急がつきにくくミドルの範囲内で収まりやすい傾向。トップスピードやギアチェンジ力より持続力勝負。それに加えて高速馬場ならスピード、道悪ならスタミナやパワーというイメージ。血統では高速馬場なら主流血統にスピードの血を併せ持つ馬、道悪ならサドラーやロベルト、トニービンら重厚な欧州血統が目立つ。

まずは同コースのGⅠホープフルSからレガレイラ、シンエンペラー、サンライズジパングの3頭。馬場自体は良かったから判断は難しいけど流れ自体は差し馬に向いたように思える。レガレイラは牡馬相手にタフなこのレースを勝ち切ったのは評価したいけど展開が向いた面はあるし、ほぼ同血のアーバンシックほどではないとはいえスタートは遅いしコーナーで加速する機動力のあるタイプでもないからね。能力は高いけどこのコース向きかと言われるとどうかなと。ルメールが乗れへんのもプラスではない。シンエンペラーは直線斜行してサンライズジパングの進路をカットしたし、あれがなければ3着やった可能性まであるけど先行馬にとって厳しい流れを前受けしての2着は強い内容やし早めに抜け出してフワッとしたのもあったかもしれんね。前走は勝負所の反応が鈍かったけど1度使われて状態面も上積みもあるやろうし。ゴリゴリの欧州血統で速い脚を求められたら厳しいやろうからダービーより皐月賞向き。サンライズジパングも積極的に先行+4角で内の馬に張られてかなりの距離ロス+直線シンエンペラーに前をカットされてブレーキと三重苦。まともなら勝ち負けに加わってたはずで好内容。この時本命にしてた身としては悔しかったwダートを走ってたのは速い脚がないからでこれもダービーより皐月賞向き。朝日杯勝ち馬のジャンタルマンタルは朝日杯がまずレースレベルもメンバーレベルも微妙。殆どのレースで上手く立ち回ってるように立ち回りの上手さはあるけどその分クラシックを勝つような強さは感じひんというか。寄り自体は二千まではこなせると思うけど多少掛かる面はあるし高速馬場である程度ペースは流れた方がスピードの優位性を活かしやすいかなと。そのジャンタルマンタルの共同通信杯で勝ったジャスティンミラノはスタートは速くなかったけどスローと見て促されるとスッと位置を上げて番手に。周りが折り合いを欠く中、前に馬を置かずにしっかり折り合えたように操縦性の高さや気性面は武器になる。2戦ともドスローで速い流れの経験がないのは気になるけど跳びが大きく長く脚を使うタイプだけに上がり特化の展開が得意とは思えへん。滅茶苦茶強い可能性もあって楽しみは大きい馬やね。あとはきさらぎ賞勝ち馬のビザンチンドリーム、京成杯2着のアーバンシックも能力自体はかなり高いと思うけどどっちもほぼ出遅れてるようにスタートは遅いし小回りのコーナーで加速するようなタイプやないからね。この条件やと現状他力本願というか、去年みたいな前が勝手に崩れてくれる展開待ちになりそうなイメージ。あとは世代の重賞で1,2を争う時計とインパクトやった毎日杯勝ち馬のメイショウタバルもかなり強いとは思うけど馬場も含め特殊条件になったし逃げる競馬をした後というのも気になる。使い詰めで来てる中での中2週のローテもどうか。あとはここ2走シンエンペラーやアーバンシックと互角に走れた割に人気になりそうにないダノンデサイル、上がりのかかる展開やタフ馬場になればサンライズアースあたりを。