つばさものがたり
ちょっと前に雫井 脩介の「つばさものがり」を読みました♪
末期癌に侵され都内の有名パティシエの店を辞め、
故郷へ帰って親孝行の為にケーキ店を開業する小麦と
兄の子供の叶夢(かなむ)と、叶夢にしか見えない天使と妖精のハーフの物語
友達のいない叶夢に初めて出来た友達が妖精のレイ。
母親は喜ぶが幼稚園の先生に聞いてもそんな名前の子供はいないと言う
(この辺でレイ=霊なの!?思うが実はレイモンドの略w)
お店の場所を探してるとレイがこの場所は天使が休める場所がないからダメだよと言う(叶夢曰く)
実際そこは次々とお店が開店しては客が来ないで潰れてしまう場所だったりする
実生活でもそういう場所ってあるよね
人通りもあるし良い場所なのに不思議と次々とお店が変わって、
もう前は何の店だったか思い出せない呪われたような場所が・・・w
癌だということを誰にも告げずに一人で苦しむ小麦には何故?と思ってしまったが、
叶夢の話に大人達がちゃんと向き合うところは素敵だと思った。
暖かい春の日には日差し溢れる花々や草の間に
人間の目に留まらぬ早さで飛ぶ妖精がいるかもしれないと
一瞬思わせてくれるファンタジーでした
そして、最後はちょっと泣けました