Nina

なんか書くぞー 友達5人出来るまで

自作小説

『お国の予言者』の隠し子として産まれたこのアタシ、ニーナは12歳にして島流しにされました。
このやろう。
もっと弟にかまってやりゃあ良かったなぁ。
アタシ自体は何も問題は起こしていない、大人しく弟と庭を走り回ってただけなんだが… 
実はアタシの見た目に問題がある。

猫の様な耳にこれまた猫の尾、極めつけはこの鋭い眼光!
アタシは猫の魔物と人間のハーフだ。予言者の隠し子ってだけでやばいのに、猫の魔物とやっちゃいました〜なんて大問題だ!

まぁそんなわけでフードにいっぱいのお金、食料に思い出のスカーフを持って、島に向かった。
だがどうだ、船の汽笛で目が覚めると私の荷物はフード以外の全てが綺麗さっぱり消えていた。
初日からこのザマだ、全くどうしたものか。



船から降りた。フードを深く被る。
バレちゃいけない。
取り敢えず街に行こう。街はとても栄えていた。
賑やかだ、人々の笑い声と宝石や金属が擦った音が聞こえる。 見ていて楽しい。
森に入ってみた。
お父さんの部屋で見た本に載っていた薬草が生えている。 
取った。

奥に進んでいくと、枯れ草畑を見つめる少年を見つけた。
向きを変え進んだ。

どうやら道に迷ったようだ、枯れ草畑の中心に来てしまった。
少年は居なかった。

日が沈み始めた、街に戻ろう。
魔物や獣の一匹が出てもおかしくない。

森を下る。

「ひぐっ… ん゛う゛ぅぅぅ…」

暗い茂みの中から泣き声が聞こえる。
実に不気味だ!

不審に思いながらも声のする方にゆっくりと足を進める。

泣き声の正体は少年だった。

少年はしゃがみながら切り傷だらけの手で草をかき分けていた。

アタシは勇気を振り絞って言った
ニーナ「なぁ………アンタ大丈夫か? どうしたんだ?」

少年は振り返った。
ぼろぼろと大粒の涙を流している、顔にはころんだ傷もあった。

少年「…………耳」

ニーナ「? みみ………?」

.......

ニーナ「?!?!?!?!?!」

フードがなくなっていた。
ニーナ「ちょっ!この事は誰にも………!」

少年「そんな事どうでもいいから、一緒に探すの手伝って!」

少年は必死な顔でそう言うと、草を掻き分ける作業に戻った。

ニーナ「いいけど………… 何を探しているんだ?」

少年「ブレスレット。 ママのブレスレット」

少年「ママが帰ってくるまでおれがまもるの」

ニーナ「ふーん………………」








見つからなかった。
ので、帰ることにした。少年を家に送る途中、いろんなことを聞いた。
少年の名はジョンということ、ヒル箱というべんりなバックの様なものを作る家業だということ、三日前に両親が突然居なくなった事。
家に着いたが、ジョンがベットまで送ってほしいとのことだったので、ベットまで運んでやった。

ジョンをベットに寝かせた

ニーナ「じゃあ………」

ベットから立ち上がろうとすると、ジョンがアタシの服の袖を引っ張った。

ジョン「1人怖い」

ニーナ「………」

アタシはジョンが眠りにつくまで体をさすってやった。





さて、ここから怒涛の次の日………