ゲシュ崩ログ 419 子供に諭された日
ハリポタからまだ卒業できないでいるアラフォー。ハリポタの推奨年齢9歳らしいので、私はそんな十に満たない子供のための本面白いって言ってるのかな。情けなさ過ぎる。ハリーポッターの映画がテレビで無料放映してたのを録画して、それを見てたら子供が「あ、これってハリーポッター?見たい~」って言うので一緒に見てた。ダドリー夫妻という、おかしいおかしい悪役を演じている夫妻がヘンテコにハリーにプンスコしてる時、子供が、「怒ってるね。なんで怒ってるの?お母さんみたい。」っていう…!?滅茶苦茶ショックでした。こちとら十代からのハリポタファンを自負していたのに、そんな私が、こんな私が、こんなにもハリポタな私が、ダドリー夫妻みたいだと…………!?と、一番ハリポタファンに嫌われる夫妻みたいと言われてしまった私。ここ数十年で一番ショックだったかも。一番好きな映画の一番いやな奴みたい……って言われるって、ここまで精神的にえぐられるものなのか…私ってそんなにイヤな奴だったのか??しかも、それも、子供に、自分の子供に「ダドリー夫妻みたい」って、それもう完全なアウトじゃないの!と、泣きそうになった。私は今年、12年に一度の一番運のいい年だったのに。なんだかもう絶望のどん底かと思った。自分の実子に「ダドリー夫妻みたい」って、それもう虐待って事…?って自信が完全にポキっといってしまった。もうダメなんだ私は。って思った。
「え…お母さんいつも怒ってるもんね、ごめんね…」
って嫌われたくないのですぐ謝ったら、子供が
「お母さんなんで怒ってるの?いつも怒らなくてもいいのにって思う」
って言う。何で怒ってるのかいつも同じ理由なのですぐ答える。
「いつも同じ理由です。心配だからですよ。病気になったらどうしようとか明日元気なくなったらどうしようとか時間間に合わなかったらどうしようとか。怒ってる時は絶対そういう感じの時」
っていうと、子供が
「怒らなくてもいいじゃん。普通に言ったら言う事聞くよ」
っていう。そして加えて、
「お母さんいつも言うじゃん。【怒っても何もいい事ないよ】って。自分で言ってるのに怒ってるのおかしいじゃん。」
って言う。ほんとにびっくり。
「そ、そだす…」
って苦々しい私に
「普通に言って?そしたら言う事聞くから。」
って子供が私を諭してくる。
「え、うん。わかった。怒らないで普通に言うます」
って言ったら、子供が、わかればよろしい、という感じで
「そだよ」
ってしたり顔してた。
こうして、ダドリー夫妻のような私は、幼い子供に仁義を諭された。