プロット・アゲインスト・アメリカ
アメリカの大統領選挙、トランプがあまりにももうひとつのアメリカを主張するので、アメリカが二分されて、内戦になるのではないかしらんという不安な社会情勢を反映したのか、「Civil War」って内戦映画が話題になっている。
でも、正確には、二分されてるんじゃなくて、カリフォルニア、テキサスの西海岸とフロリダ、東海岸勢の争いで、日和見に走ってる州も多数あるんだけど。
で、それ以前に1940年代にアメリカが反ユダヤ化して、ナチスと手を組んだとしたらという「プロット・アゲインスト・アメリカ」というフィリップ・ロスの小説がTVドラマになって話題になってる。
K.ディックの「高い城の男」というアメリカが、日独に占領されているっていう歴史改変もののSF傑作があるんだけど、それを意識して書かれたもの。「プロット」は、登場人物の全員を実在の人物だけで描いているらしい。
ドラマ化されたものは、主な映画配信サイトでも見れるようだ。これの原作が翻訳されてて、アマゾンで買えるんだが、な、なんと、この本の読書感想が力作ぞろい。
内田樹、三好常雄など。一読の価値あり。長文の論文とまではいかないけどねかなりの長編の論説レベルで、こんなのただで読ませてもらっていいのかしらってレベルです。オススメです。
Arya-Sa
2024/04/30 00:00:05
うーむ。
アザミ
2024/04/29 15:21:00
簡単に言っちゃうと、チャールズ・リンドバーグがアメリカ大統領になって、親ナチス国家を作り上げるというお話。
そして、大事なことは作者のフィリップ・ロスというのは、ユダヤ人だからね。これは抑えておかないと。