♪〜見上げれば空は　君に見せたいくらい綺麗で
耳をすませば今でも君の　声が聞こえる〜♪

はい。全然吹っ切れてないw
もう、空がどれくらい綺麗か表現するのに、
「君に見せたいくらい」って言っている時点でまだ好きじゃん。

もう聞こえないはずの君の声まで聞こえてしまっています。

♪〜抱きしめても春ははなびらのように　僕の腕をすり抜けて　それでも忘れたくなくて何度も何度も巻き戻して　君ともう一回出会って　もう一回恋したいんだって今度はもう離さないよ　離さない〜♪

彼女は多分、結構唐突に出ていったんでしょう。
女の人は別れると決めたら吹っ切れると言いますが、彼女を忘れたくないから、何度も春を巻き戻して、もう一回出会って、もう一回恋したい。
って結構ロマンチックな表現だなあと思うのですが如何に。


”巻き戻す”という表現がレトロ感が満載。
”やり直す”ではなくて、映画の中で彼女と出会ったシーンまで”巻き戻す”という言葉選びがさすがです。


ここまでは結構ファンタジーな描写だったのですが、次の”離さない”で一気に現実味を帯びてくる。

やっぱり、現実でも自分の手が触れられる場所に彼女を留めたいという感じがします。

♪〜歩道橋の上にも横断歩道の向こうにも　駐車場の緑のフェンスの前にも　いたるところで君の想い出が笑っててずいぶん住みにくい街になったな〜♪

今度、舞台は街に移ります。
街のいたるところで彼女の想い出が笑ってるわけですが、しかも多分楽しかったことだけ思い出されてますね、これ、罠ねw


駐車場の緑のフェンスの前っていうのを、歌に入れるのすごくないですか？「どこだよそれ！誰が分かるんだよ！」感が大事なわけで、二人だけが分かる場所だから、別に他の人はわからなくて当たり前なのです。

これを「行きつけの喫茶店」とかにしないところがすごく好き。
今時、行きつけの喫茶店がある人いないだろ（偏見）”住みにくい”街になったなって的確すぎる。

そうなのですよ。別れたぐらいで引っ越さないし、普通な顔して生きてはいけるんです。
でもですよ、目に入るものすべてに君との想い出があるから、いちいち考えちゃうんです。


だから普通の生活するのに、ちょこっと弊害があるの！住みにくいになるのか？
なんて的確なワードなんだ。

♪〜言い忘れたけど　君のことがまだ好きだよ　ひとりでつぶやいただけなのにな　溢れてくる〜♪

認めました。
はい、まだ好き確定ですw
全然。何も割り切れてない。


ひとりでつぶやいて、”何が”溢れてくるかを言わないところが凄くリアルだなと思います。

溢れてくるのは”好き”というまっさらな気持ちだけではなくて、もっといろんな感情が混ざって、濁ったものっていう感じがします。

これはあくまで想像でしかないですが、「なんであの時言ってくれなかったの」という君への不満だったり「もっと大事にすればよかった」という後悔だったりもあるな。

そういうものが「君のことがまだ好きだよ」とひとりでつぶやいてしまったことで、溢れてくるということなんでしょうか？

♪〜抱きしめても春ははなびらのように　僕の腕をすり抜けて　それでも忘れたくなくて何度も何度も巻き戻して君ともう一回出会って　もう一回恋したいんだって　今度はもう離さないよ　嘘じゃない〜♪

離さない→嘘じゃないになっています。
多分、付き合っていた時に「離さない」って言っといて、離してしまった前科があるような感じがしますww
でも、今度の離さないは嘘じゃないよという風に真剣さが増しています。

♪〜枯れ落ちた花があの日と同じ風に吹かれて
終われなかった恋をつれて今　舞い上がってく〜♪

枯れ落ちた花が、君と桜を見たあの日と同じ風に吹かれて。


本当にごめんなさい。J-POPの歌詞を語るのに、この言葉を言ったら全て終りやん、と思う気持ちはあるのですが言わせてください。



エモい〜〜！！！！！



気を取り直して、私が思うに”枯れ落ちた花”は自分のことで、君を失って枯れ落ちてしまった自分があの日と同じ風に吹かれて、終われなかった恋をつれて、今舞い上がってるってことだと思うんです。

”終われなかった恋”ってワードが強い。

相手と別れて、人から見れば終わった恋でも、自分にとっては”終われなかった恋”って。
相手を想う気持ちの強さがひしひしと伝わってきます。

そして今、あの日の風に吹かれてその恋をつれて舞い上がってく。
このパートの高揚感、切なさで胸が締め付けられそうになります。

もう、これは絶対やり直そうって言う気持ち満々です。
いけ！！そんなに好きなんやったら伝エロ！
と背中を押したくなりますwww

以上、現場からお伝えしました。