重賞展望
【目黒記念】以前は道中の緩みが小さい高速巡行戦になることも多かったけどここ3年は前後半差4秒以上のドスロー。ただ仕掛け所が遅かった21年は流石に前有利になったけど22,23年は5~6Fのロンスパ戦で差せへんような流れでもなかった。スタミナ充分な馬が多いから基本的にはロンスパになる傾向が強め。あとは何度か書いてるけど東京2500は坂越え2回になることで2400と比べてもスタミナの要求値は格段に上がって2000~2400で斬れるタイプではスタミナが不安、かといって3000m超のレースや地方の2600なんかが得意なタイプやとスピードやキレが不足しがちで要するに癖の強いコース。競馬の基本として癖の強い特殊条件ほどリピーターが生まれやすい。血統ではトニービンやステイゴールド、キングマンボあたりが目立つ。
近年結びつきが強い日経賞は逃げたマテンロウレオがペースを落としてへんのに後ろからマクって来たアドマイヤハレーについて行く形で好位勢が一気にペースアップ。恐らくかなり早い段階でハロン11秒台前半~半ばまで引き上げたはずで、それによって無理せんかった後方待機勢に向いた印象。後方からの競馬で勝ったシュトルーヴェは展開の恩恵を受けたのは間違いなくどこまで評価するかやね。4分の3兄弟のアンティシペイトは洋芝や上がりのかかるレースで良さが出るタイプやったし、この馬自身高速決着やった日本海Sではあっさり負けてたりと今の高速府中でどうかってのもある。斤量58.5キロも結構背負わされるなと。日経賞2着のクロミナンスも恵まれた方ではあったけどシュトルーヴェよりは前やったし母系がマンカフェやトニービンが入ってるとはいえロードカナロア産駒だけにタフな中山よりは高速府中の方がこなせそう。前走同斤やったシュトルーヴェより1キロ軽いのも大きい。日経賞3着のマイネルウィルトス、7着のヒートオンビートは積極的な競馬をして展開不利やったから巻き返しは期待出来る。それぞれ同コースでは全て重賞を使われてマイネルウィルトス(0.3.0.0)ヒートオンビート(1.1.2.0)と馬券圏内を外してへん舞台巧者。ヒートオンビートは今回と同じ59キロを背負ってた去年のAR共和国杯3着でもあるしね。別路線組では人気には推されるやろうけどサトノグランツ。加速に時間はかかるけど長く良い脚を使える馬で神戸新聞杯、菊花賞では道中ジリジリと位置を落として走ることに前向きな馬やないんかなって思ってたけど日経新春杯ではテンの3F33.7という激流を好位で競馬できたんやからびっくりというかようわからん馬やなとw初めて背負う58.5キロは気にはなるけどこのメンバーなら能力的に通用せんことはなさそうやし適性もありそう。穴っぽいところならケイアイサンデラを。前走烏丸S3着の時計は今の京都は超のつく高速馬場やから鵜呑みにはでけへんけどテンの3F33.8、5F58.3のハイペースで逃げて残り1F切っても先頭。最後は交わされたけど勝ち馬に寄られる不利もあったことを考えれば内容は悪くない。その時勝ったジューンアヲニヨシも出て来るけど前走は1キロ背負わされてたのに対して今回は1キロ貰える立場。他に逃げたい馬もおらんからマイペースで行けるのは確実。展開に恵まれる可能性は充分かなと。