まったり時間。

しの

ほんのり楽しい、まったり時間。そんな場所。

【お話】あざやかに、赤い薔薇。

コーデ広場


死者に捧げる花は白と、誰が決めたの。

あなたの人生は、あざやかな薔薇のようだった。

泣いて笑って、忙しく、

歌って踊って、喜びに満ちていた。

ほんの少しの痛みと寂しさもあったけれど、

嵐のように激しく、人々の間を通り過ぎて、

気が付かないところで、支えの手を伸ばしていた。

誰かの人生を揺り動かし、誰かの人生をひっくり返し、

誰かの人生を修繕し、

精いっぱい、生きた。生きようとした。そんな人だった。

だから、薔薇を。

赤い薔薇を。

思い出に、捧げよう。

みずみずしくも繊細で、

とげをたまに、ちくりと出す。

堂々としているようで、でも、はかなく散り、

散った後にも、その香りで人を慰める。

あなたに、薔薇を。

あざやかに赤い、

ただ、赤い薔薇を。





***



叔母が亡くなりました。赤い薔薇のような人でした。

思い出に。




  • しの

    しの

    2024/05/29 16:24:54

    >マキさん

    ありがとうございます。
    母は、ピンクの薔薇。叔母は、赤い薔薇。そんなイメージでした。

  • マキ

    マキ

    2024/05/29 09:52:34

    ご愁傷さまです。
    赤い薔薇のような方でしたか・・・