重賞展望
【鳴尾記念】通常は阪神内2000で行われるレースやけど今年は阪神のスタンド工事のため京都内2000での開催。同コースの重賞としては秋華賞や京都2歳Sがあるけどどっちも世代限定戦でどこまで参考になるか。馬場も時計が掛かることも多い秋でスタミナの裏付けに乏しい馬も出て来ることで差し決着になることも珍しくないけど今開催の京都はロングラン開催に備えてか相当時計の出やすい馬場になってるし、先週の2勝Cなんて前半56.8というとんでもないハイペースで逃げたアリスヴェリテが後半も61.0でまとめて逃げ切ったからね(ちなみに今週からはCコース替わり)。増してや古馬の重賞となると前に行った馬が簡単に垂れるとは思えへん。基本は前や内重視で良いかなと。血統も今の馬場ならスピード色はある程度あった方が良さそう。
ロードデルレイの前走白富士Sの勝ち時計やラップは優秀で能力的には重賞で通用して良いはず。ただこれまで直線の長いコースでスローの競馬しか経験がないのは気になるところ。小回りのコーナー4つコース+高速馬場で追走面を求められた時にどうかやね。ボッケリーニはここ2年GⅡ~GⅢでは崩れてへんかったけど前走日経賞は捲ってきた馬に付き合って急激にペースアップする好位勢には厳しい展開やったのは間違いないけど、それまでより相手関係は楽やった中での5着は良い印象とは言えへん。急速にではなくとも緩やかに衰えてきてるかもしれんね。阪神内2000での重賞は好走してるけど高速馬場での内回り2000は基本的には少し忙しいと思う。この距離では位置は取れへんやろうし道悪や低毒決着、スローからのロンスパ戦といった馬場や展開は必要になると思う。ヨーホーレイクは前走新潟大賞典は59キロを背負って前有利なスローを中団から3着、2走前金鯱賞は速い流れを積極的に追いかけて3着と展開不向きな中でも崩れてへんようにここでは能力最上位。馬格のあるパワー型ディープ産駒だけに高速決着の京都でどうかがポイントになりそう。ニホンピロキーフは前走時に書いたように戦績通りの平坦巧者。その前走は思った以上に頑張ったなという感じやったけどここは3走前の飛鳥Sでスローの前残りやったとはいえ斤量1キロ貰ってエアサージュに負けてる京都内2000やからね。穴っぽいところではそのエアサージュを。大型馬の割に小回り向きの機動力や器用さがあるタイプで先行出来るのも今の馬場を考えると魅力。前走の金鯱賞は完敗ではあったけど実績のない直線の長いコースやったし速い流れでガリガリやり合ったのもきつかったからね。バビットなんかも気分良く良ければ面白さはあるかもしれんけど高速馬場の2000やと若干スピード面の不安はあるかも。多少渋った方が良いかもしれんね。