どんぐりやボタンとか

ケニー

おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。

そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。

ニューヨークってびっくり!(16)(2)

その他

今週、月曜日はメモリアルデーで休日だった。
その日のニュースだ。

「バイデン米大統領はメモリアルデー(戦没将兵記念日)の27日、南部バージニア州アーリントン国立墓地で戦没者を追悼し「彼らはわれわれの自由のため戦った」と演説した。すべての世代には専制主義から民主主義を守る義務があると訴えた。
バイデン氏はイラクで従軍後、がんで亡くなった長男ボー氏に言及し「愛する人を失うことがどんなにつらいか分かる」と語った。大統領に就任後、外国に駐留中に健康被害を受けた退役軍人らへの社会保障の拡大に努めてきたと強調した。
バイデン氏はハリス副大統領、オースティン国防長官と共に無名戦士の墓を訪れ、献花した。」



もしかしたら、バイデン大統領は、もしくは今までの大統領たちは、帰還兵たちのために必死で努力してきたのかも知れない。
でも、この巨大な国ではどうしても隅々まで手を回すことは難しいのかも知れない。
もしくは、本心は使い終わった兵士たちのことなどどうなっても良いのかも知れない。
それはわからない。

でもね、現実に、目の前に、地下鉄にもストリートにも、心を壊された兵士たちが今も数多くいるんだよ。
とても汚い服を着て、裸足で足の裏がひび割れて、とても臭い匂いを放って、目は虚で、地べたにだらしなく座りこんでいるよ。
こないだ、そんなふうに座りこんでいたホームレスの彼(彼が帰還兵かはわからない)は、完全に吸う部分が無くなっているフィルターしか残っていないタバコの吸い殻を拾って火をつけようとしていた。
フィルターに火をつけると有害な煙が出るんだ。
そんなものタバコじゃない。
おれは、彼にタバコを一本あげた。
すると、彼はThanksと言ったけど、ありがとうの笑顔すら見せなかった。
タバコの匂いを嗅いで、それから火をつけていた。
おれがあげたタバコで彼の何を救えるのだろう?
バイデン大統領が訪問するべき場所は、国立墓地ではなく、ニューヨークの地下鉄ではないのだろうか?
明け方のポートオーソリティではないだろうか?
夜中のセントラルパークではないだろうか?
あのホームレスたちの耐えられないほどの臭い匂いを嗅ぐべきではないだろうか?



もし、アメリカが大日本帝国を、ナチスドイツを、アルカイダをやっつけていなかったら、世界はどうなっていただろう?
大日本帝国を野放しにしていたら、中国や韓国、東南アジアの人々はどうなっていた?
ナチスを野放しにしていたら、ユダヤ人は?
アルカイダを野放しにしていたら、イスラム諸国やアメリカは?


じゃあ、やっぱり、戦争は必要だったのか?

おれはどこまで行ってもやはり、Noと言うだろう。

人間は鳥のように空を飛ぶことなんか、できなかった。
人間は自分達以外の国へ行けるなんて、できなかった。
人間は遠く離れた人たちと話なんて、できなかった。
人間は外国の料理を楽しんだり、外国の音楽を外国人と一緒に楽しむことなんか、できなかった。
人間は昔、何もできなかったのに、今、できることはとてもたくさんある。
不可能だと思たことだったのに。

じゃあ、戦争以外の方法で、国家間の問題を解決することは不可能なの?
今の中国やロシア、北朝鮮と仲良くして世界平和のために、地球環境のために、協力するのは不可能なの?
ユダヤ人とパレスチナ人が仲良くなるのは不可能なの?
絶対に不可能だと、言い切れる?

誰が決めたの?

よく自分はわかってるような顔をして「戦争はいつまでも無くならないよ。」なんて、言う人がいる。
そう思いたい人は思っておけばいい。
人間が空を飛ぶなんて絶対に出来ないと大昔に言ってた人たちと全く同じだって気づいてないだけだ。

人間は進歩するんだ。


彼が歌ってたみたいに、こんなふうには決してなれないなんて誰にも言うことは出来ない。
https://www.youtube.com/watch?v=m4Lmkxoo0A4