港

日記



 

 

噎せ返る匂いがあった、港


見世物小屋で親方に殴られてた猿 


シルクハットの呼び込みのお兄さん


夕焼けに染まる、サーカスの煌びやかなテント

 

物憂げなアコーディオン


今は冷たいコンクリートの塊だ


港の匂いも何処かえ、消えた


変わらないのは、あの時の風だ