ナギエの話
今朝は、雲一つ無く晴れ渡り、青空が拡がっている。私は、そんな雰囲気に誘われて、洗顔を済ませると、ログハウスを出る。ベランダから庭森の草木樹木達に、(おはよう)と挨拶。彼等からも、(おはよう)(オハヨウ)・・・と、返事が。
私は、ベランダから、手を伸ばせば届く所に息づいている、柿の木に言葉を掛ける。光沢を輝かせ、若草色の葉脈が浮き出る、若葉である。
私 (透き通る様な若々しい色!。綺麗ですね)
彼 (ありがとう。所で、アオコが蛹に成ろうと
しているんだって)
私 (どうして知っているの?)
彼 (ログハウスのガラス窓越しに、光景が見え
るし、それに、皆の会話も漏れてくるから)
私 (そうなの〜。秘め事は出来ないね。でも、
悪い事では無く、お祝い事だからいいか!)
その時、ガラス窓を通して、(ご飯ですよ)と言う妻の声がした。私は、(それでは、またね)と、柿の若葉に別れを告げ、ログハウスの中に戻る。
DiningRoomのTableには、我がFamilyの面々が、(遅いですね)と言う様な表情をして、座っている。
我々は、(頂きます!)と、声を合わせ、Breakfastを始める。皆、それは、美味しそうに、心から食事を楽しんでいる様子がうかがえた。そして、談笑Timeへと移る。今朝の話題は、何と言っても、蛹に成ろうとしている、ナギエの事であろう。
お調子者のチャムが、少し戯けて、マミラリヤの枝上に居るナギエに言葉を投げる。
猫 (そこは、どんな感じですか?。食事も取ら
ずに、洞窟に籠る、仙人の様ですね!)
蛹 (古代中国で、そこで悟りを開いたと言う、
聖人君子がいました。が、私は平々凡々の
俗物です。でも、私にとつてはとても良い
Chanceであると考えない事も無いですよ。
世俗を離れ、私とは、存在とは・・等など
広く深く、孤独になって考えたいのです)
私は、二人の会話を聞きながら、思っている。
○これからは、彼女にとつて、素晴らしい経験を積む期間になるだろう。羨ましいナ〜○