もえーん

隣の人は、なにする人ぞ

日記

てなことで、毎度の日付が変わってからの映画鑑賞。


「工作 黒金星(ブラックビーナス)と呼ばれた男」

2018年あたりの韓国映画で、一言で言えばスパイ映画。
スパイ映画と言えば、以前にもここで紹介した「誰よりも狙われた男」は本当に良く出来た映画だったが、今回の映画は遥か彼方の欧州ではなく、朝鮮半島の物語。

現在の韓流アイドルやらオルチャンメイクやらしか知らない若い世代には俄かには信じられないかもしれないが、1987年まで韓国という国は軍事独裁政権による国政が行われていた国。
太平洋戦争終結後、アメリカとソ連によって直ちに南北に分断され、数年後には北朝鮮も大韓民国も、国家として崩壊をするほどの凄惨な朝鮮戦争を繰り広げ、その後も幾多の波乱を乗り越えながらの現在がある。

知れば知る程、苦難に満ちた隣国。
それが北朝鮮であり、大韓民国。

この「工作」という映画は、1997年の金大中が大統領に選出される大統領選の前後の、韓国による北への複雑に絡み合う工作を描いた実話をベース(というか実話そのもの)の映画だが、朝鮮半島の苦難の原因の一端であると言わざるを得ない国の人間として、これは本当に日本人全員が観た方が良い。狭い海を隔てた目と鼻の先の隣国の苦悩を分かりやすく知る、一助になると思う。やや綺麗にまとめ過ぎた感もあるラストだが、ここではそれを言うまい。南北共に工作員という立場を越えて、分断の狭間の苦悩にもがきながら、より良い未来を信じて命を賭した人間の姿に、涙を禁じえない。

まあね、北側のキーパーソンとして描かれるリ・ミョンウン(実在の人物としてはリ・ホナムだけど、これも偽名)は、対日工作もリアルタイムで行っている人物なのようなので、そこは冷静になると微妙な気分にもなるけれど、ここでは一旦それは置いておこう。

観て損はしない。
というか、刮目して観るべき。

では、おやすみなさい。


PS
スパイ映画なので、ミッションインポッシブルみたいなのを想像する方もいるかと思いますが、冒頭で書いた「誰よりも狙われた男」も、今回紹介した「工作」も、いわゆるアクションシーンは皆無です。冒険アクション的なものを期待すると死ぬほど詰まらない映画ですので、悪しからず。。。

  • 虹 の 夢

    虹 の 夢

    2024/06/25 04:57:26

    もえーんさん、おはようございます!!!

    これから寝るんですか~???

    ペンギン便が来たら、朝鮭おにぎり定食作らんとです!!!