日進月歩

オールトの雲

ハロー、ここにいるよ

命は巡る

日記


「目の前のコップ一杯の水には、ニュートンの脳細胞を作っていた原子が4000個も含まれている」(池内了)

生き物は死ぬと、その身体を構成する原子は空へ(大気中へ)解き放たれます。
一か月もすれば北半球の大気は循環しきるので、
一か月前に死んだ生き物の原子は、目の前のコップ一杯の中にも含まれるようになります。(ここでは主に酸素と水素を仮定)

そうして、私たちの身体を構成する一部となっています。
今私を構成している原子はニュートンやエジソン、亡くなったおじいちゃんのものかもしれません。
私もいずれ時が来て空へ放たれたら、私の原子が次の生命を形作っていく。

生命は必ず死ぬ。けれども、原子となってまた次の物体を構成する一部となり輪廻転生を繰り返す。
そう思うと、亡くなったおじいちゃんも、数年前に死んだハムスターも、物理的に・直接的に傍にいてくれているだけでなく、私自身を構成する一部となって共に生きている気がして、心があたたかくなります。

今までは、もうすぐ米寿を迎えるおじいちゃんや、今年15歳になった愛犬のことを想うと、時が経つのが怖かった。
だけど必ず、完全にいなくなるわけではありません。そう思うと、受け入れられる気がします。

  • シーニュ

    シーニュ

    2024/07/20 15:50:57

    はじめまして。コメント失礼します。

    書かれていることが、僕の死生観とおなじでした。
    僕は人が死んだら無になると思っていますが、その無とは、全体という意味です。
    存在のしかたが変わるだけで、いなくなるわけではない。
    個体として生きていたときよりも、かえって身近になるとおもいます。さびしいですけどね。

    僕のは、アウレーリウスの「自省録」から影響を受けた考えです。
    物理学も哲学もおなじような答えにたどり着くのがおもしろいですね。
    芸術も、宗教も、学問も、同じ頂を目指す別の筋道だと感じます。

  • たあ

    たあ

    2024/07/19 05:23:33

    なるほどー
    心に留めておきたい考え方です
    私は両親も猫も高齢ですしw

  • 鳩羽

    鳩羽

    2024/07/18 23:31:59

    生命は必ず死ぬ。
    その死をどう受け取り、渡していくのかは、
    今生きている生物の課題だと思います。

    科学的な思考は、事実に沿って行われる
    ものですが…想像しながら読むと感情が
    乗っていないのに温かさを感じます。

    私は文章を追いかけて考えることしか
    できませんでしたが、温かさを持って死を
    科学的に考えられるオールトの雲さんは
    素敵な科学者だと思いました。

  • うしお丸

    うしお丸

    2024/07/18 23:29:15

    毎度、うしお丸です。コメントありがとうございます

    食事という形ではなく、空き時間の空腹を防止するという点から見たら総量はそれなりに摂っているんですよね。
    過剰摂取は多分してない、けど適量かわからない程度には計算ができないって感じです。
    一応戻したりしてるわけじゃないのでセーフ‥だと思いたいですね。