大切な物

この世に生まれ
幾つもの出来事を経験してきた
ある時、ふと気がついた

幼い頃から成長してきて
あの幼い頃の記憶が薄れてきている事に
それは、過去を懐かしむ思いと同時にだった


そして、人間の記憶ほど曖昧である事に
私は、その事に恐れ記憶を辿るようにと
古い写真や当時の場所、思い出の品物を
ひとつひとつと、まるでジグソーパズルを
当てはめるように繋いで記憶を蘇えさせた

記憶の場面にその場の臨場感、雰囲気や匂い
そこで大切な事に気がつかされた。。。

変わらぬ物など無い事にだった
時の経過に時代が変わり果ていく
切ない事に、幼い頃の私は今では違う
もう大人になった私には純粋で無垢な感情は
失われてしまっている

懐かしむ思いだけが記憶を埋めている
風景も建物も全て変わり当時の匂いさえ
写真や思い出の品物さえも老年劣化している

私は胸の奥の大切な引出しがどれだけ大切で
私の人生において、勇気づけられ助けられて
いるのか?

本当に大切な事とは?
そんな形など無い記憶なのだ

誰にも人生に大切な思い出があり
幾つもの経験を重ね
その記憶は当時と現在では並行し変わっていく

過去を思い出として
懐かしむように
もう二度とは戻れない過去の記憶

本当に大切なのは物では無い。

大切に思う本人の胸の奥にある
大切な引出しなのだ

人生には、辛く悲しい時があり
それを乗り越えるのは自分に負けない己だと

幼い頃の記憶
感動し喜び夢みたあの頃

その記憶は大切に思う程
変わらずに己を支え励ましてくれている

本当に大切な事
気持ちは、根底は変わらずに生き続けている
時が流れ過ぎて時代が変わっても

忘れないで欲しい大切にしていて欲しい
この世に生まれ純粋な気持ちで感じた事を

#思い出のある大事な物はありますか？