重賞展望
【札幌2歳S】極端なハイペースやスローペースになることは殆どなく、札幌らしい道中の緩みが少ないラップを刻んで上がりは36秒前後とかなり掛かるレース。例年馬場が荒れてる最終週に行われる札幌1800はそもそもこの時期の体力の付き切ってへん2歳馬にとっては相当タフな条件。軽いスピードや斬れよりスタミナや持続力がある消耗戦に強そうなタイプを狙いたい。血統では近年はキングマンボが目立つ。あとはステイゴールドやエアグルーヴ経由のノーザンテーストも良さそう。
まずはキングスコールの回避は残念。ソダシのコースレコード更新は今年の札幌はかなり時計の出やすい馬場やったから額面通りに受け取るのは危険な気はするけど、残り1000m過ぎからマクリが入る楽ではない展開をラスト3F11.7-11.6-11.5の加速ラップで余裕綽々の圧勝。ノーステッキでまだまだ余力があったことや2,3着馬が次走で勝ち上がったことからもこの世代の新馬戦としては有数のパフォーマンスやったことは間違いない。血統的にかなり気性は難しそうではあるけど変なスイッチが入らんかったら来年のクラシックまで楽しめそうな馬。しっかり治して万全の状態で出て来てほしい。これで1番人気はアスクシュタインになるんかな?2戦2勝で前走コスモス賞は7馬身差の圧勝ではあるけど、時計自体は同日の2歳新馬より0秒1速いだけと相手が弱かっただけな感もあるんよね。2戦ともスローの楽逃げで逃げられへんかった時にどうなるか、逃げられたとしても重賞で厳しいペースになってどうかもある。そのコスモス賞より0秒1遅いだけの新馬戦勝ち馬がマテンロウサン。終始外目を回しながらやったことを考えれば良いパフォーマンスやったし母ミスパンテールはパワー型やったから上がりのかかる洋芝は悪くない条件かなと。マジックサンズは新馬戦が稍重+ドスローの展開で正直能力的なことはまだわからん。ただ血統や馬体は普通に良い馬。ファイアンクランツも新馬戦は重+ドスローでこれだけでは判断材料がなさすぎる。ただ重馬場の札幌でラスト1F11.1の脚力は非凡。父ドゥラメンテで母は中距離路線で走ったハーツクライ産駒でスタミナはかなりありそう。穴っぽいところなら土曜雨の影響を受ける可能性も高そうなことから新馬戦で上がりのかかるタフなレースで勝ったトップオンザヒルとアルマヴェローチェあたりを挙げときます。