ジュンチャンと世界を巡る 第54回はバハマ
今回からしばらく、南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海域にある群島である西インド諸島の国々を取り上げます。
西インド諸島の名は、1492年10月12日にクリストファー・コロンブスが上陸したバハマ諸島の島(島はインディオの言葉でグアナハニ島(Guanahani)と呼ばれていた。)の住民(アラワク族系に属するルカヤン族)の肌の色を見て、インドに到達したと誤解したことに由来しています。
この上陸のときコロンブスは、偉業達成を神に感謝して、この島をSan Salvador(スペイン語で「聖なる救世主」の意味)と名づけましたが、この島が現在のサン・サルバドル島(1926年にワットリングス島から改称)です。
西インド諸島は、バハマ諸島、大アンティル諸島、小アンティル諸島の三つの地域に分類されていて、それぞれの地域に独立国やヨーロッパの海外領土が存在します。
まずはじめに、バハマ諸島(約700の島々と2,400の岩礁からなるほぼサンゴ礁の群島で、30の島々に人が住む。)の独立国であるバハマ、この国にはコロンブスが上陸したサン・サルバドル島があります。
バハマは英語圏に属し、イギリス連邦の加盟国であると同時に英連邦王国の一国たる立憲君主制国家です。
首都はニュー・プロビデンス島のナッソーで、人口は 2010年頃で35万ほどです。
コロンブスの開いたスペインからバハマのルートを通って多くのヨーロッパ人がやって来ると、島に居た先住民のインディオは強制労働やヨーロッパ人が持ち込んだ疫病などで死に絶えてしまい、16世紀には絶滅してしまったインディオの代わりにアフリカから奴隷として多くの黒人がバハマ諸島に連れて来られたのです。
現在の人種構成は、アフリカ系黒人が 85%、白人が12%、アジアやラテンアメリカ系人が 3%となっています。
観光業とタックス・ヘイヴンなどの金融業が経済の中心で、首都ナッソーなどのカジノに興ずる観光客も多いです。
2016年9月にはバハマ文書の公開によって、バハマにペーパーカンパニーを設立していた企業や個人名が公開されて注目を集めました。
バハマは海洋性亜熱帯気候に属し、年間を通して温暖で過ごしやすいので、アメリカの避暑地として親しまれています。
季節は乾季と雨季があり、旅行のベストシーズンは11月から4月にかけての乾季となります。
バハマ料理は島独自の文化とヨーロッパの文化が融合した特徴を持っていて、海に囲まれているのでシーフード料理もよく食されています。
コンク貝を使ったフリッターや新鮮な魚を使ったバハミアンシチュー、キマメご飯といった料理はおすすめのバハマ料理です。
またティラピア、ハタといった魚はバハマ料理によく使われている魚なので、旅行時には味わったほうがお得です。
釣り師的には、ここバハマではボーンフィッシュ釣りにチャレンジしたいところです。
※→和名ソトイワシ
ボーンフィッシュは温暖な南の海に生息するフライターゲットで、ソルトウォーターフライフィッシャーのみならず、フライフィッシャーマンなら誰でも憧れる魚である。
ダッシュ力とパワーはまるで魚雷なみとか。