メンタルの強い人への憧れ
この前兵庫県の美味しい蕎麦を食べて、そばおいしいな~と思っていた矢先。兵庫県の知事の不信任決議案が、全会一致で決まったと。朝からそんなニュースを夫と相談してみた。
「すごい…ひとりも、たった一人も…たったの一人ですら仲間がいない、そんな場所で、この人は働いていて、しかもハッキリと会議で数字で、一人くらいは仲間がいるとう希望も無い事実を突きつけられても、それでもなお「続投したい」と、そんなに言えるんだ…!」
と、私は、斎藤知事のメンタルの強さに大感激というか、感動というか。ちょっとした偉大な人物を見た気がした。斎藤知事は殺人がどうだかの事で、それが事実ならばそりゃ辞職どころか、逮捕だろ…?と思うんですけど、逮捕じゃないというからには、逮捕するような事実は無いんだと思うんですよね。だから、色々な事がすべて
「イケメンだから同じ男性にひがまれてんじゃないか…」
というイケメンに激アマな考えで斎藤知事をみてしまう。そう考えると、イケメンだから辞めろっって言われてる斎藤知事がかわいそうでかわいそうで。なんだか他人事だからのんきにそう言ってられるけれども、でも実際、本当にあれは可哀そうな人だよなという気がします。そして、そんなかわいそうな状況の中、私がもしその立場だったら、「政治家なのに周囲の信頼を得てない自分はダメだ」って、すぐ逃げると思うんです。絶対。私だったら、逃げます。ここでは自分は求められてない、と感じたら(笑)いる意味ないんだなって逃げます。
メンタルの強いおとこのひと
でも、そういうのじゃないんですよね。なんで…?なんでそこまで、県知事にこだわるの…???お金なの…?給料がいいの…?と、わからなすぎて夫に聞いてみたら、「名誉でしょうね。」という。名誉のため…?????
人間は、自分の痛みより名誉を大切にする
名誉の為というのは確かに納得です。武士は食わねど高楊枝ではないですけど、昔から、日本人はお金より平穏より何より家族より、名誉を大切にする人を最高の人間と考える。もしも今、知事をやめろってひがまれ妬まれ、いじめられて辞職するのが、それが名折れなら、そんな四面楚歌の場所でも、けしてくじけずおそれず自分を曲げず。初志一貫すること。それが最大の存在理由。というならば、なんて斎藤知事はかっこいいんだろう…と、そこにある「逃げる」という恥ずかしい選択をせず、テレビで避難ごうごうの中で泣きじゃくりもせずたっている、そんな斎藤氏は、めちゃくちゃメンタルが強くて、かっこいい…。そもそもカッコイイのに、あんな状況でも辞めないというかっこよさが、凄い。あんなメンタルに、すごい憧れる。男の人だからだろうか。仕事を辞めるなんて別に誰でもやってる普通の事なんだけど、斎藤知事は周囲のあんなに辛いメディアにさらされても、自分の信念を曲げない。そんな姿に、それが政治家というものか。凄いかっこいいな。と思う。あんな全会一致で自分に否をだしてると、はっきり明快にでてる職場とか、生き地獄でしかなさそうなのに。想像を絶する孤立無援さ。その中でも、絶対にやめないという、ああいうメンタルの強さ。かっこいいですね。
ダンブルドアみたい。
今斎藤知事に見て欲しいのは、ハリーポッターの秘密の部屋という映画。あの映画の中でも、いか~~~~にも、映画的、エンタメ的に悪役らしい悪役のキャラクタールシウスマルフォイさんが、ダンブルドア校長を「全員がお前やめろって言ってるんだよ」ってキツい、つらい事実を突きつけてくる。でも、ダンブルドア校長は、重たい責任がある。ホグワーツを背負う責任がある。だからそれは絶対に飲めないのだ、と戦う。そういう偉大な校長、ダンブルドアみたいな人が、現実にはいないと思ってた。でも現実は小説より奇なりという事か。現実にも、偉大な男はいたんだな~と、ダンブルドア校長に感じる尊崇に近いものを、斎藤知事はこの苦難のなか、磨きあげ、男をあげているのだと思った。
という、またしてもイケメンに甘い考え方をしてしまったのだった。