食べ過ぎた男 世にも奇妙な
昔の、世にも奇妙な物語の作品で、「食べ過ぎた男」っていう作品があって、あれは食べるの大好きな私にはトラウマで、忘れられない恐怖の物語でした。
以下、物語のネタバレあり↓注意
食べ続けた結果、脂肪がたまる場所
世にも奇妙な物語を見た時、子供だったからなんて怖い怪談なんだ~とただただ霊的なものに対して、その不思議な話に対してただ怖いな~と思って面白がってた。
んですけど、この食べ過ぎた男っていう人の話は、大人になってから思い返してみたら、肝臓の病気とかそういう事だったのか?とちょっと思ったりした。
物語の主人公はいきなり食欲が止まらなくなり、食べ続ける。食べ続ける。どう考えても異常に食べ続ける。そして最後に、雪山で死んだ男の人を目にする。
という筋書きなんですけど、最後に死んだ男の人がでてきた事で、「え……死亡男、死亡漢、脂肪肝…?っていうなぞかけ?これ…?異常に食べ過ぎて、脂肪肝にで終わりっていうオチ…????」という可能性にゆきあたって、大人になるってなんて面白くないんだろう…と私は思っている。
子供の時のわくわくしてドキドキして怖い話を見ていた気持ちが、一瞬で雲散霧消し、これは作家の脂肪肝に対する皮肉だったのかな。という風にしか考えられなくて、私の怖いものへのドキドキがなくなってしまい、何も楽しくない。真実はあやふやでよくわからない…くらいがとても楽しいと思ってしまう私。
脂肪肝とは
脂肪肝、食べ過ぎで肝臓に脂肪がたまること。ちょうど、アヒルのフォアグラのように、真っ白な肝臓に人間もなるらしい。よく食べて太っている人の肝臓って、美味しいのかな…とか、太ってる人間見ると、時々フォアグラ思い出してなんて不謹慎なんだろうかと考えたりして。
フォアグラを作る時、アヒルに無理やり給餌し、人工的に太らせる事から、動物虐待と示唆する人間もいるらしい。とても高尚な人間ですよね。鳥さんの幸せも考えるなんて。
でも私は、鳥さんは美味しい餌をなんもしないで食べさせてもらえて、実は幸せだったんじゃないかな?とかも考えるんですよね。「私こんなに食べて…食べるのが仕事だからね。美味しい~最高に美味しい~」とか、食べてる時は、他の鳥さんより幸せそうな顔してたかもしれない。そう考えると、鳥さんに食べるなというのもなんだか言えない気がして。食べてる時って、やっぱり絶対的に人も鳥も幸せだろうし。他の鳥さんは痩せてるのに、自分だけ美味しい餌を食べてる鳥さんは、自分は勝ち組だ幸せだ、と思ってたかもしれない。何だかそう考えてしまう私は卑しい人間なんだろうか。鳥さんをフォアグラにする為に焼肉とかシャブシャブとか、人間でいえばそういう豪華な食事を与える事が、必ずしも動物虐待には思えない…と思ってしまうんだ。なんだかそういうのって、時代遅れなのかな。問題は難しくて答えがでないですが、フォアグラは美味しい。それだけは声を大にして言える。本当に美味しい。太らせた肝臓というのは。