重賞展望
【東京スポーツ杯2歳S】大箱中距離の2歳限定戦となるとスローからの上がり勝負になりそうなもんやけど過去5年でそういうレースになったのは20年くらいなもんで、19年は高速巡行戦での高速決着、21年はスローではあるけど5Fのロンスパ戦、22年と23年はほぼ前後半イーブンのミドルペースと意外なくらい締まった流れになることが多いレース。ただ今年は登録9頭の少頭数な上にマイル以下を走った経験のある馬も前走で逃げた馬も1頭だけ。流石に例年ほどは流れへんかもしれんね。レースの質としては過去の勝ち馬に後のGⅠ馬がズラッと並んでるように能力の高い馬が出て来て普通に強い勝ち方をする重賞。穴狙いは難しそう。血統ではトニービンを内包する主流血統が特注。
クロワデュノールは東京1800の新馬戦の勝ち時計の1.46.7は2歳6月としては破格で、特に後半5F続けて11秒台のラップが続くロンスパ戦でラスト1Fも余裕残しで11.5と殆ど落とさんかった持続力は相当。この世代の新馬戦としては1番のパフォーマンスって言って良いと思う。懸念としてはギアチェンジが問われる3F瞬発力戦への対応とスタートが速かったことからひょっとしたら今回押し出されて逃げることになる可能性がある点かな。レッドキングリーは新馬戦が稍重やったこととペースが遅かったことを考えれば勝ち時計が平凡なのは仕方ない。ただ1000m通過63秒台の2000m戦からの距離短縮となると今回ペースが上がってどうかってのは考えなあかんと思う。余談やけど可動域が広いのか独特なフットワークで走る馬やね。サトノシャイニングも2000mの新馬戦でもっとスローの1000m通過65秒やから同じ懸念はある。正直ここまでスローやと評価が難しい。ファイアンクランツは既に重賞実績がある分ある程度計算が立つのは良いけど血統や馬体からはスタミナを問われたほうが良さそうな印象で、高速府中の千八でスピードや決め手が問われた時にどうかってのはあるんかなと。デルアヴァーは新馬戦でラスト1F加速ラップのスローの流れで後方から差し切った内容は良かったけど関西馬がわざわざレベルの低い福島でデビューさせたあたりどうなんやろってのはあるし、叔父や叔母が揃ってダート向きやから大箱コースの高速馬場で決め手が問われてキレ負けする懸念もある。