セカンド

二人だけの境界線

小説/詩

街を歩く
白い街を歩く

息を吐く
口を尖らせながら

それはどこまでも遠く
白く長く凍えて消えていく

イルミネーションの光が
冷たい輝きを放っている

あなたが
そっと呟く

「雪が降ってきたね」

立ち止まり真上を見上げる
「私たちに雪が降って来たね」

そう言うと繋いでいた手を放し
数歩前へと進み笑顔で振り返る

「このまま駅には行かないよ」
「さよならはもう少し先だよ」

雪の街を歩く
人混みの中

白に同化した二人だけの
境界線がそこにはある

それは小さな
だけど暖かな世界












  • セカンド

    セカンド

    2025/01/10 23:41:04

    シリウス 様

    寒い!
    でも少しづつ日が長くなってきましたね^^

    厳冬
    でもどこかに春の気配を求める自分がいる

    白い世界のイメージに
    少々の暖かさをプラスしてみました

    寒いと暖かさを欲しくなりますね
    そうそうネコちゃんの湯たんぽ的な^^

    コメントありがとうございます


  • シリウス

    シリウス

    2025/01/10 22:17:32

    とても温もり感じる素敵な詩ですね。
    雪の冷たさを忘れそう。
    ロマンチックで、どこか哲学的でステキです。

    こちらも今朝雪が降りました。初雪です。
    すぐ溶けちゃったけど。
    年々減ってる。