【小説】友達の扉 その⑨ 萌香の髪
ーーーー萌香の家
「ママ、私、髪染めようと思うの。。。。。」
私はママに学校であったことをすべて話した。
ママは昔のように私を抱きしめて髪をなでてくれた。
「また、辛い思いをさせたわね。ごめんね。。。。」
「ママ、謝らないで。。。。」
私は、決死の思いで美容院に行った。
ーーー美容院
「いらっしゃいませ。」
「先ほどお電話頂いた市原様ですね。」
「こちらへ、どうぞ。」
私は大きな鏡の前に座らされた。
「今日は、どのようになさいますか?」
私は手を握りしめながら
「毛染めを。。。。黒で」
「あとストレートパーマもお願いします。」
声が少し震えてた。
「わかりました。まずは毛染めからしますね。」
そう言って美容師さんは奥に毛染めの用意をしに行った。」
鏡を見ながら、上田君の言葉を思い出していた。
「市原のその髪、好きだぜ。」
涙が出てきた。。。。。。
「お客様?」
用意をしてきた美容師さんが心配そうに声をかけてくれた。
「ごめんなさい。やっぱり、やめます。」
美容師さんは涙の訳を聞かずに
「そうですね。すてきなブラウンなのに、染めるのはもったいないですね。」
「お時間ありますか?」
私は不思議に思いながらも
「はい。」
って返事をした。
「せっかく来てくださったのだから、今回は無料でセットさせていただきますね。」
と言いながら、涙をふくタオルをかしてくれた。
綺麗にセットされた髪をみて、これでよかったんだってわたしは思った。
私は美容師さんにお礼を言ってお店を後にした。
(つづく)
ゆめかの
2025/01/13 23:28:00
> 裸の悪乃娘豚人間さん
髪染めるか染めないか、最後まで悩んだの。
黒髪にした萌香ちゃんと金髪の上田君が一緒に居る絵、いいと思わない?
でもね、萌香ちゃんが髪、染めてくれなかったの(泣)
裸の悪乃娘豚人間
2025/01/13 16:35:21
おお~髪染まなかったのね
またこれからが大変ですね
頑張って書いてね