天使の棲む街

くりす

日々の事やら趣味の事、たまに気まぐれに短編詩とか徒然に…。

今読みたい本

小説/詩

今読みたい本ねぇ…。読む時と読まない時の落差激しい人ですからw

あ、最近瀬戸内聴さん訳の「源氏物語」は図書館で借りて読み始めてます。
いや、「源氏物語」自体は角川から出ていた玉上琢弥さん訳と
漫画の「あさきゆめみし」で既に読んであらすじとかは知ってるんですけどね。
寂聴さんの現代訳はまだ読んでなかったのとまた改めて読みたくなったので^^;

彼女の源氏物語の女達とか男達の解釈に関する本は結構読んでたんですけど
そういや訳文はまだよんでなかったなぁ…よし、暇もあることだし読んでみるか、と。

とりあえずサクッと1巻読んでみた感想。読みやすいです。
かなり表現を噛み砕いて書かれてるのでこれなら現代人でも普通に読めると思います。
昔の方が訳したものは既にそれが古典になってるのでそうはいかないと思いますがw
ただ、その分若干くどい表現も見受けられますがね。
まぁこれは訳者関係なく平安文学全般に言えることですが^^;

歌の部分の訳し方が少し野暮ったく感じました。
NHKとかの講座の時歌の解釈してた時はいい表現されていたのにこれはどうしたことかと…。
まあ口頭でニュアンスを伝えるのとそうでない
ちゃんとした文章化するのでは違うということでしょうか。

夕顔の君の”たそがれ時のそらめなりけれ”は
「(源氏に対して)暗がりの中で観た時はもしやと思ったけれど、実際に見てみたら大したことなかったわ」
というようなニュアンスを余すことなく伝えてくれていてすごくよかったのに
実際の訳文ではそれが発揮されてなかったというか…。
もっとこう、文章的にじゃなく直感的な訳し方そのまま載せてもよかったのにと思いました。

というか、寂聴さんのこの解釈聞いて夕顔見る目変わったのにw
無垢で従順なのに男をあしらう術も持ってるとかどんだけ小悪魔ですかこの人www

まだ読んでませんが女三の宮の柏木に向けた
”おくるびょうやは”もすごく強い解釈の仕方だったので気になるところですが
こちらも別の表現になってるのでしょうかね…
「(貴方に)遅れるものですか」と解釈したあの掴まれるような表現が
本文にももっと欲しいよ、ママン。