セカンド

オレンジペコ

小説/詩

カラン、カラン、カランと

ティーカップにスプーンの当たる金属音が響く

窓の外には
抜けるような青い空が広がっている

セミの声もまだ聞こえない6月なのに
本格的な暑さが続いている

そんな中ヒコーキ雲が流れていく
大空に想い出をなぞりながら

それは一方通行の一筆書き
無機質な静物画だ

あなたの
爽やかな香りがする

それは
空いっぱいに満ちている







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