まどろみ

七夕

日記

夜空は緞帳、星々は神経に触れる銀の破片。

天の川は、意志を失った血管のように
ただ冷たく、ただ無意味に、空を裂いている。

織姫は祈りではなく、命の反復を織り、
彦星は欲望ではなく、記憶の残骸を曳く。
ふたりは会わないために存在しており、
その距離こそが唯一の美しさとして固定されている。

我々が見るのは、物語ではなく形式。
情ではなく空白、
接触ではなく裂け目。
そこにあるのは、ただ、沈黙の配置だけ。

 

 

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