セカンド

鎌倉まで・・・

小説/詩

砂浜に続く階段に
腰を下ろしている

海岸線が長く続き
オレンジ色の空に夕日が沈んでいく

波の音が静かに聞こえる
塩の香はあの時のまま

折りたたんだメモ用紙を開くように
あの頃を思い浮かべる

砂浜を歩いていた
二人で笑いながら

足に少し重い砂の感触がよみがえる
江の島のそばに白い富士山が浮いている

あの時のままだ

海を見ている
独り

稲村ケ崎を抜けて
由比ガ浜まで歩いていこうか

あの時のように

日が沈んでも
きっと星が見守ってくれるから


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