さよならの多重比喩(喪失の夜に)— 別バージョン
さよならは
灯りの消えた窓辺に残る
湯気のない紅茶のように
静かに冷えていく
さよならは
風のない夜に舞う
落ち葉の記憶
踏まれずに朽ちてゆく
さよならは
言葉にならない言葉
口にすれば崩れる雪のように
ただ、手のひらで溶けていく
さよならは
時計の針が止まったまま
時を刻むふりをして
誰にも気づかれずに過ぎていく
さよならは
あなたの声が残る空気
吸い込むたびに胸が鳴る
それでも、息をする
そして
さよならは
朝焼けの縁に咲く小さな花
名もなき希望が
そっと、名を持ちはじめる
微睡(まどろみ)
2025/08/21 23:34:05
> PiPi。さん
たしかに^^
PiPi。
2025/08/21 23:11:46
さよならと言えばオフコース^^